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奴隷少年テア3
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会場にいる貴族達はテアが出てきた瞬間、
あまりの美しさに、目を奪われた。
銀髪の綺麗な長い髪が、ライトによって星屑のように煌き、
髪と同じ銀色の睫毛と翡翠色の瞳から流れた涙は宝石のようで綺麗であった。
また、幼いながらも、どこか魅了されて、まるで童話の妖精のような容姿に貴族達は言葉が出なかった。
司会の男でさえ、あまりの美しさに喋る事を忘れてしまうところであったが、仕事なので淡々と、
テアの紹介をする。
容姿がいいこととΩである事で貴族達は我が者にと
ついには今回の最高額が積み上がっていく。
テアはというと、
大人達の自分を見る目が、同じ人だと見ていない事を感じ、震えて身を固めた。
助けてと心の中で唱えていると、
いきなり、
「5億」
という声にあんなに騒がしかった観客席がシーンと
静まり返る。
カツンカツンと足音が近づいていき、
テアの前で止まる。
「おい、」
低いけど、どこか懐かしいような気がして、テアは顔を上げた。
「お前は今日から俺の奴隷だ。」
テアはその男を見て固まった。
真っ黒な髪に男らしい逞しい体つき、目は濃いブルーで
まるでサファイヤのような美しい瞳の色をした男だった。
酷い事を言われていると分かっていても
何故だか安心してしまい、そこでテアは気を失った。
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