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獣人国の王2
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それからディオエールはテアに、
最初は男を生むこと、
αを生む事を
約束させられた。
だが、テアはバースが分からなかったため、
混乱しながらもコクリと頷き、ジェスの後ろに隠れた。
少しすると、もう行っていいといわれ、
部屋を出る。
「テア様、大丈夫か?」
「はい…あ、あの…
おめが?…って、なん、ですか?」
テアがジェスにわからなかった事を聞いたら、
ジェスはとても驚いた顔をした。
「バースの事を知らないのか?」
コクリと頷き返事をした。
「そっか…あー、じゃあ赤ちゃんがどうのこうのってのも分からないよなぁ」
ポリポリと頭をかき、
どうやって説明したらいいか考えた。
「あーと…バースって言うのはな、
男とか女とかの性別の他にα、Ω、βっつー3つに分かれる事をバースって言うんだ。
αは物事に優れていて、地位的に上の奴らが多い。
βは男女の性別となんら変わらない。
大体はβの人が多い。
そしてΩだが、発情期というものがあって、αを引きつける匂い、フェロモンが3ヶ月に一回あって、基本は1週間続くが、症状が重かったりすると長い奴もいる。
あと、Ωはな、男女問わず妊娠出来るんだ。
さっき発情期があるって言っただろ?
あの期間にαと体を繋げると、妊娠するんだよ。
確実じゃなくとも可能性が高いけどな。」
「?」
「つまり、テア様はオメガで、
陛下殿との赤ん坊が出来るんだよ」
「赤ちゃん…」
まるで信じられないというようにテアは自分のお腹を触った。
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