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獣人国の王3
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獣人国の王、ヘヴェニスト王国。
大陸の中で最も大きく、獣人達が暮らしている国である。
勿論、人間も数少ないが、暮らしているが、ほぼ番か、
奴隷として働いているかである。
前王のガウストロ=ヘヴェニストは、
人間にも好意的で、各国の人間の国と同盟を結び、
協力していこうという思考であったが、
今の王、ディオエールは全部の国を支配下に置き、獣人国をさらに強くすることが目的とされた。
それに真っ先に反対だったのは歌の国、ラグジェット国であった。
そして、あの事件を起こし、見事戦争に勝ったディオエールは歌の国を支配した。王と王妃は死刑、息子は生意気だったため奴隷商に売った。
そして、ディオールの国に仕えている虎の獣人、ライガを派遣し、歌の国の管理を任せた。
そして暫く経った頃に、奴隷商からの招待状がきて
ディオエールは手紙に目を通した。内容は、歌の国にもう一人王子がいて、今日オークションに出すという内容であった。
いつもならその招待状は見ずにすぐ捨てていたが、
ディオエールは何故か少し顔を出すだけでいいだろうと
オークションに足を運んだ。
目玉商品となった歌の国の王子はオメガらしく、
ディオエールはますます興味を持った。
最後の目玉商品、歌の国の元王子が出てきた。
その瞬間、ぐわっと今まで感じたことのない物を感じた。
本能が、こいつだと言っている
血が叫んでいる…
そしてディオエールは気づいた。
テアは運命の番だと言うことに。
分かった瞬間ディオエールはテアを買い取り、
自分の番にしようと決めた。
勿論、好意なんて持っていない。
ただ、他の国の王子を貰ってごちゃごちゃと会議やら儀式やらが増えるのが嫌だったためだった。
そして、後を継ぐ子を産ませる為だと
冷めた感情でディオエールは考えていた。
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