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番
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それから1週間は、発情期が終わるまで、
ディオエールに抱かれた。
抱かれたというよりは、一方的に攻められ
犯されたという方が正しいが、
テアは初めてだったからこういう物なんだと認識していた。
結局、キスも愛撫もなく終わってしまった行為だった。
テアはそっと噛まれた功を人撫でした。
これが番になった証…
これでもう、ディオエールからは逃げられないというのに
テアは少しだけ幸せを感じた。
番になったからこそ、彼を知っていきたい。
しかし、この1週間
目が覚めるともうディオエールの姿はなく、
少し残ったディオエールの匂いを嗅いで、シーツを抱きしめた。
番になってから、結婚式の事で城の人達がバタバタして
忙しく働いていた。
テアも衣装の事などで、打ち合わせており、
ディオエールに合う暇も無かった。
そして、結婚式の日、城の中は、貴族や、他の国の王族なども集まり、大変賑やかになった。
その中には、"麗しのお姫様"を見たいがためにやってきたものもいる。
そして、メインの登場に、ここにいた皆んな全員が、
逞しく美しい王と、儚く可憐なテアに釘付けであった。
特に、テアは初めてのお披露目の日なので、
とても注目を浴びた。
"麗しのお姫様"テアは他の国や、貴族からはそう呼ばれていた。
だが、実際見たからこそ、この世のどんな美しいものよりも美しいと会場の誰もが思ったことか。
だが、ディオエールはうんともすんとも言わず、ただただ
冷静に冷めた目でテアを見ていた。
テアは、こんなに人が集まった場所に来たことも無いので、人の目が少し怖く、下を向いていた。
そしてメインの、結婚式、指輪を交換して、薄いベールをディオエールに捲られ、初めてのキスをした。
一瞬の触れるようなキスだったが、
初めてディオエールに触れられてテアはドキドキと胸を高鳴らせた。
この日はとても穏やかでいい天気で、誰もが笑っていて
幸せで、テアは涙が出そうになった。
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