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ペンダント2
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結局テアは、あのペンダントのことが聞けず
3日がたった。
テアもどうしたらいいのかわからなかったのだ。
もし、本当にあの子がディオエールなのだとしたら、
一体ディオエールに何があったのだろう。
小さい頃だったから、正直記憶が曖昧だが
テアが知っている子は優しくて、寂しそうな顔をした男の子だった。
でも、それを知って自分はどうしたいのだろう…
分からなくて、テアは頭を抱えた。
その時、コンコンとドアをノックする音がした。
「テア様、
お食事を持ってきたのですが…
ど、どうしたんですか?
ため息なんかつかれて…」
「あ…ごめんね、大丈夫、
ちょっと考え事していて…」
コトンと食事のトレーを机に置き、
ベットの端で座るテアの隣に座り、そっと手を添えた。
「テア様……悩んでいるのなら話してみると少しは楽に
なると思います。
僕に聞かせていただけませんか?」
キュッと手を握られて潤んだ瞳で見つめられ、
セシリーならとテアは重い口を開けた。
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