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不穏2
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side 凪斗
今日は比較的お客さんの少ない日だったから咲良さんにはバイトは必要ないと朝連絡をしておいた。
「うーん、綺麗っ」
新加入したばっかり真っ赤な色の薔薇を一本ずつ見ていく。
水を上げると一本一本表情があるかのようにキラキラと輝く。
花に囲まれるこの瞬間、この仕事が大好きだ。
俺の心を引きつけてはなさい。俺にとって必要な存在。
頭の中に棗の顔が浮かんできて顔がほんのり赤くなる。
「なにニヤニヤしてるの凪斗ちゃん〜」
「か、加実さん!」
薔薇を一本手に持って俺がニヤニヤしているところを見られてしまったのかも?!
恥ずかしい…///
俺の後ろから話しかけてきたこの人は、
加実 満(かじ みつる) さん。俺の店のお向かいのパン屋さんで確か半年前くらいにできたパン屋なんだけど、毎日凄いお客さんで感心する。俺なんかより年上なんだけど、いつも話しかけてくれてとてもいい人だ…
けど、
棗と礼人さんに加実には近づくなと言われてしまった。
なんでかわからないけど…2人とも不機嫌だったし…
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