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不穏3
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Side 凪斗
そんなことを考えていると今俺はあまりこの人に近づかない方がいいんじゃないかと思えてくる。
「そのバラ君に似合うよ〜」
「そ、そんなっありがとうございます」
きっとたくさんの女の子に言ってるのであろう言葉を言って来る加実さん。
俺はそれに対して軽く頭を下げて薔薇を元の位置に戻しにかかる。
そんな俺をクスクス笑う加実さん。
この人は仕事をしなくていいのだろうか?なんて思ってしまう。
「今日は咲良ちゃんいないんだね〜」
「今日はお休みしてもらってるんです」
「えー、2人とも可愛いから会いに来たのに」
前から思っていたのだけれど、なぜこの人は咲良さんと俺のことを名前呼びなのだろう。
きっと周りとのコミュニケーションの取り方が上手いのだろうと最初は思っていたのだが最近はスキンシップも…多いような気が…する?
加実さんはいつも履いている高級そうな革靴をカツカツ鳴らしながら俺の方に歩いてくる。
なんだろう、目がギラギラしてるような…
俺は気づいたら一歩後ずさりしていた。
その時だった、近くにあったカッターの刃が出ていたのか近くのテーブルに手を置いた瞬間左の人差し指を切ってしまった。
「ぃったぁ…」
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