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不穏5
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Side 凪斗
それは俺たちがどっちでもいいってことなのか、それかどっちもということなのか。
よくわからないがあまり好きな言い方ではなかった。
そして、ガキというのはきっと棗のことで…
最近棗は前よりも背が伸びて更にかっこ良くなったと思う。表情とかも俺を抱く時の声とかも既に俺を支配している。
棗はガキなんかじゃないよ、、
「っ、」
?何故か棗を馬鹿にされたことに対して悲しくなって来た。いや…これは小さな怒りに等しいかもしれない。
眉間に皺を寄せて顔を歪める俺が手を切った痛みでそうなってるのかと思ったのか加実さんが、おやおやと言いながら俺の手を掴んで来た。
「は、離してくださ、い…」
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