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棗1
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Side 凪斗
"邪魔したな"
悲しみを帯びた声
"なにしてんだよ"
怒りを表した声
ああ、俺はなんてことをしてしまったんだろう。もしかしたら…いや、確実に棗を傷つけてしまった。
あんなに加実さんには気をつけろと言われたのに…
「な、つめ、」
棗が店を出て行ったあとも先ほど何があったのか理解できない脳を一生懸命働かせて恋人の名前を必死に声にならない声で呼んだ。けど、それは彼には届いてなくて…
「あんなんで怒るなんて本当にガキだよな〜、」
「………」
「しかもあの髪の色。ふざけてるよ。大体初めから君には不釣り合いだったんじゃないのかな〜。どうせ遊び程度でしょ?君も彼も」
「…ぅ、るさい!ふざけんなっ!」
気づけば俺は今まで生きてきた中でおそらく1番大きいであろう声で加実さんに言い返していた。
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