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棗2
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信じてた。だから別に店で凪斗が1人で働きに行っても何も言わなかった。
けど…信じていた先のアレだ。
「はぁ…」
「なに、しけたツラしてんの」
「…礼人」
駅の道を全速力で走り切った俺はその後どこに行けばいいのかわかなくてウロウロしていた。
そして丁度コンビニの入り口付近に腰を下ろす。ため息をつき肩を落とす。いつの間にか視線は下を向き足元のコンクリートが目に入る。
するとぶっきらぼうな聴き慣れた声が俺の上から聞こえてきた。
「フラれたか」
「フラれてねぇーよ!!……まだな」
「まだか」
俺の小さな付け答えの"まだ"に反応した礼人は俺を見下ろしながら皮肉にもフッと笑う。なんかうぜぇ。
つーかこいつ何しに来たんだし!!
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