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棗4
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実の兄ではないが一応俺の兄貴として振舞っている礼人は俺の図星をついた。
確かにさっき加実に睨んだし、それに…感情的になって凪斗にも睨んでしまった。
きっとそれをガキだというのだろう。
「俺は俺なりにお前のこと心配してんだ」
「!…はっ、なにそれ」
少し笑ってしまった。咲良さんの一件以来俺らはあまり雰囲気がよくなかった。
珍しく俺に本音をぶつけて来た礼人。
しかも俺はもうこいつに弱いところがばれてる。
嫌いだ嫌いだとは言ったって、何処かでお互いを兄弟だと認めていたのかもしれない。
こいつと2人の雰囲気も前より心地いいかもしれない。
「笑うな。」
「笑ってねぇーし」
2人で小さくクスクス笑う。
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