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真実のAI3
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〝愛してる〟
こんな言葉初めて言った。自分で言った言葉なのに凪斗を見つめていたら口から出た言葉。胸がジーンと熱くなって言った後に顔に熱が上がってきた。
そんな俺の顔をじっと見つめて俺と同じように顔を赤くした凪斗は涙を流しながらクスクス笑う。
なんていうか…涙も似合うなんて思ってしまう俺は不謹慎なのか…?
「髪切ったの?…それに黒く染めてるし…」
俺の髪をさらっと指で梳かしながら髪一本一本を見るようにさらさらする凪斗。
前よりも軽くなった髪は心も軽くさせる。前はゴムで結べる長さだった後ろ髪で隠れてた首元が空気に触れてスースーする。
礼人にはスッキリしたなって言われたけど、慣れてないせいかまだ少し新鮮な感じがする。
凪斗の細い指が、いつも花を愛でてる綺麗な指が俺の襟足を撫でる。
その時、俺の首を撫でる凪斗の指に違和感を感じた。
俺はそっとその手を掴み凪斗の掌を広げて見る。
「怪我したの…?」
「…うん、実は加実さんに…」
「はっ?!なんかされたのか?あいつほんとに許さねぇ…」
「ううん、違うの!俺の不注意でカッターで少し切っちゃったの…それで、…その…」
一生懸命説明をしようとする凪斗。
やっとわかった。やっぱ俺の早とちりだったんだって。
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