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Ring2
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「うわぁ、ありがとう!!」
少し気恥ずかしくなってそっぽを向きながら凪斗の手に乗せる。
凪斗は手に乗った小さい箱を子供のようなキラキラした目でみてニコニコ笑っている。
なんか、幼く見えてくる。
俺はまたベッドに腰掛けてそんな凪斗の横顔を眺めていた。
凪斗が開けていい?と聞くので緊張しながら頷く。
気に入ってくれるだろうか。
咲良さんのアドバイスと礼人のセンスで協力してもらったけど、俺自体こんなん買ったことないし、誰かに…好きな人にプレゼントしたこととかないし。
兄貴はその辺結構色々咲良にプレゼントしてそうなイメージがある。
そんなところは羨ましい。
気持ちがすらっと伝えられたりとか、好きな人守れたりとか。
そんなことを悶々と考えていたら、箱を開けたらしい凪斗から、うわぁと聞こえてふと隣を見る。
「俺こんなの貰ったの初めてかも…」
箱の中に入っていた指輪を親指と人さし指で慎重に持ちながら目の前で翳してじーっと指輪を見ている。
それにしても…さっきも思ったけど、
「凪斗、嬉しい?」
「当たり前だよ!」
俺が聞くとキョトンとして、ぷはっと噴き出して笑う凪斗。そして少し顔を赤らめてありがとうと言いながら俺の方に頭をもたれかけてくる。
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