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floral1
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Side咲良
「づがれだぁぁぁーーー……」
「ふふ、お疲れ様です、咲良さん」
今日はお店の大掃除だ。
俺と凪斗くんは朝から大忙しだ。
元々花に詳しくない俺は凪斗くんが貸してくれた花の写真と名前の名簿を毎日読んで頑張っているけど、それでもまだまだわからないことだらけだから凪斗くんがいないとお店に留守番する時とか少し大変だ。
机に突っ伏しながら向かい側の商店街を見る。駅へ向かう人たちの流れもようやく少なくなりお日様がのほほんと登っている。
なんてことない日常。
俺と礼人もいつもどうりだしね。
あ、そーいえば
加実の店はすっかり客が入らなくなり潰れてしまったらしい。
まぁ、理由は…その…俺の愛しい旦那様が色々あのお力で手を回したとかなんちゃら…
お、俺は関係ないもんねー!!!
それにしても俺と凪斗くんにセクハラまがいな事してきて本当に何だったのだろう。
まったく鳥肌もんだ。
礼人と棗くんには凄い勢いで怒られるし。
でもさ、棗くんと凪斗くんはそのお陰で仲直りできたみたい。
棗くんがいきなりマンションに来たかと思ったら髪黒に染めて襟足が長かったのをばっさり切ってたの見た時はびっくりしたけど、その想いの強さに凪斗くんが愛されてるんだなぁってわかった。
棗くんは俺が好きだったって言ってたけど、俺だって棗くんは大好きだよ。恋愛的な意味ではないけど、家族みたいな感じかな。
それにね、俺思うんだ。
きっと棗くんと凪斗くんが出会うのは運命だったって。
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