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「はい、あーん。」
めちゃくちゃ覚えのある薬は、山野さんの口からおれの口の中に投入された。
「ね、カスッカスになるまでセックスしようね、甲斐くん。」
ごくり。
恐怖のあまり、思わずゴクッと飲み込んでしまった。
ひぇぇ!!
どうしよう山野さん、目が本気だ。
絶対、絶対、山野さん、
『さあ、帰ってセックス三昧だ、この野郎。』
とか思ってるよぉぉ!!
と、とにかく早くお家に着かなきゃタクシーの中で発情しちゃう。
急がなきゃ!
山野さんも目の前で薬を飲んだ。
昨日もいっぱいおかしくなったのに、今日は山野さんまで変になっちゃうってことで。
え、ちょっと まって・・・。
シンクでお弁当箱を洗っている山野さんの背中をチラリ見した。
山野さんも、おしりに挿れて欲しいの・・・?
えー?!
えー、うそでしょ。
したことないし!
ドキドキしてきた。
だってあのお薬、何回射精しても終わらなかったよね?
でも、山野さんが挿れてくれたら落ち着いた。
え、え、そういうこと?
山野さんも本当は挿れて欲しかった・・・?
「や、山野さん!」
「ん、準備できた?」
振り返った山野さんの笑顔を見て硬直した。
なんて聞いたらいいのかが分からなかったからだ。
「えっと・・・はい。」
とりあえず、と紙袋に詰め込んだ機器は、ズッシリと重い。
それをガサガサ言わせながら、玄関に運んだ。
挿れて欲しいのか確認したいけど、なんて言えば良いかな。
えっと、えっと・・・。
「・・・ネコ。」
「ん?」
そうだ!
「ネコになりたいですか?」
「は?何を唐突に。」
えっと隠語じゃなかったっけ。
「まあ、・・・のんびりしてて良いなとも思うけど、なったらなったで苦労もあるんじゃない?」
ひょぉっ?!
おれの苦労、分かってもらえますか!
「さあ帰ろう。薬が効くと危ないからね。」
「は、はい!」
・・・いまの返事は、どう受け止めたらいいのかな。
なりたいのかなりたくないのかが、わからなかった。
とはいえ、まずはお家に帰らないとタクシーの中で発情する。
そんなの、大人として(大人だから)絶対ダメだ。
そんなわけで、おれたちは荷物を抱えてタクシーに乗り込んだ。
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