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真田先輩の囁く声が、甘さを増していった。重なる手、絡まる指先。
引き起こされて、仰向けになる先輩の上に…跨った。こんな格好、初めてだ。
「カズが自分で揺れて?」
「これ…恥ずかしいん…ですけど…」
「イイじゃん。今日だけ…」
「え?」
腰を両手で掴まれて、
一気に前後に揺らされる。
「…っ…くっ…」
「カズ…下から見上げると、もっとイイね。」
「…見ないでください」
「見せてよ。お前の全部…、見たい…。」
腰をがくがくされながら、仰け反るオレの体を手で支えてくれる。先輩が起き上がって、でも、そのまま抱き込まれ、先輩が下から突き上げた。
「やぁっっ……」
「ここ? なあ、…カズ…そのまま俺を見てよ。…俺だけを…見てよ。」
「せんぱぃ…」
「見せて、全部。カズの色っぽく啼いてる顔、俺に見せてよ。」
「そんな…せんぱぃ、きょ、おかしぃ…」
先輩の目が潤んでて、
眉間にシワがよっている。
苦しいの?
気持ち…よくないのかな…?
先輩の顔がオレの胸元に埋まる。
「せんぱぃ?」
「っ…このままっ…」
「真田先輩…?」
「カズ…好きだよ…ずっと…。」
長く洗練された先輩の指先と舌で
オレの尖りを翻弄していく。
「せんぱ…っ」
「カズ…どう…?」
「いい…です。」
「気持ち、いい…?」
「…はい。」
「言ってよ。もっと、って。」
「え…あの…」
「言ってくれよ。もっと、って。」
射抜かれる視線。
どこか有無を言わせない目つきに、
先輩の何かを感じる。
「せんぱぃ…もっ…と…」
「もっと、なに?」
「い、や…」
「カズ…もっと、なに…?」
「んくっ…んぅ…」
キスされて、口を塞がれてるのに、
要求される。
揺らされて…
「カズ…言って…」
「いやっ…せん…ぱぃっ…」
先輩に揺らされて…
「カズ…聞かせて…」
「ああっ…気持ち…いっ…んっ んっ…」
自分から…揺れる。
「ほら、もっとここに当ててみて」
「そこっ、…ああっ、……っっ、…あっ、」
止まることを許されず、
揺らされて…
そのまま倒されて、先輩がオレの両足を
先輩の肩の上にぐっと持ち上げた。
「よく出来ました。」
「せんぱい…?」
「…今度は俺ね。」
熱く昂る先輩が、またゆっくりと挿入ってくる。ゾクゾクとした刺激が、腰から脳へ直に流れる。なにこれ。電流みたい。
「あ……んっ、」
「可愛いよ、カズ…」
いつもよりゆっくりと。
もどかしいくらいに
もっと、って声を出したいくらいに。
「せん、…ぱぃ…」
「…ん?」
まるでオレを観察してるみたいに
先輩がずっとオレを見てる。
そのままキスされて
先輩が倒れ込んだ拍子に
オレの中へググッと挿入り込んだ。
「…っっ、…あぁっ、んっ、、あっ、、」
「ん、可愛い。…カズ、…もっと啼いて」
狭い所に先輩の存在を感じながら、快楽ってこういう事なのかなと、頭の片隅にもう一人の自分が見えた。
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