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epsode7 帰り道
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数日後。
僕は、チョコを片手に友達と歩いていた。
あれから、意を決して友達に相談したら、友達はすぐに今度一緒に作ろうと言ってくれた。
そして、今日ようやく、駿兄に渡すチョコを完成させることが出来たのだった。
「これ、渡せるかなぁ」
僕は、駿兄が待つ家に向かいながらも、不安でいっぱいだった。
だって、また拒否されたら、どうしよう……なんてすごくすごく不安になるわけで。
「和希さ、作ったあとでそれ言う?」
友達は、そう言いながらも僕の手を握ってくれる。普段は、男友達の手なんて絶対握らないやつなのに……手があったかい。
「まぁね……知ってるよ」
心臓がバクバクと音をたてて鳴る。
それが、自分でわかるくらい緊張していて。
「大丈夫だよ、上手くいったって」
そんな僕に、友達はちょっと苦笑いしながらも、
肩を寄せてそう言ってくれる。
「そうだといいけど」
僕は、そんな友達に感謝しながら。
また明日会おう、そんな言葉を交わして彼と別れた。
まさか、その直後あんなことになるとも知らず。
「あぁ、楽しみだなぁ」
駿兄の笑顔を想像しながら。
てくてくと、一歩一歩……家路を急いだ。
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