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前編
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「ポリネシアンセックスがしたい」
一つに繋げた身体を二つに戻して、恋人の春之がまだ熱が覚めない様子で僕に囁いた。
けれど、理性の薄れた頭では、その言葉をちゃんと捉えることができなかった。
ブラジリアンセックス……?
ブラジリアンセックス。
ブラジリアンセックス。
ブラジリアンセックス。
僕の頭の中では、その単語がずっと盆踊りを始めている。
セックスしながら部屋の中を、ぐるぐる回るのはわからなくはないが。
シコふんじゃうセックスもあるくらいだし。
ある種のプレイの一環としてはあり得る。
いや、それも少しおかしいかもしれない。
それにしても、ブラジリアンセックスとはなんだろう?
脱毛につかうあれの方が真っ先に浮かぶけれど、何か違う気がする。
リオのカーニバルのように、5日間腰を突き上げて踊り狂いながら「フォー!!」と吠え猿のように叫んでセックスをするということなのだろうか?
5日間も突っ込まれたら、僕のお尻の穴は塞がらなくなりそうだけれど。
そもそも、衣装はどうしたらいい?
「ダメ?」
「だ、ダメじゃないけど、僕もしたい」
春之は断られると思ったのか、泣き出しそうな顔で僕を見る。
よくわからないけど、僕もしたいと応えると、春之は「良かった」と言って抱きしめてくれた。
恋人がそこまで言うのなら何がなんでもやってやろう。
僕はそう心に誓った。
とりあえずグ○るところから始めよう。
春之が家に帰ると、僕は早速スマホを取り出す。
「ブラジリアンセックス」
音声認識で調べようとしても、出てくるのはポメラニアンセックスとリオのカーニバルの二つだ。
これは、もしかして……。隠語というやつなのだろうか?
いや、そんなはずはい。それなら恋人が知ってるはずがない。
とりあえずブラジリアンセックスに近そうなものは、リオのカーニバルの方だろうか。
しかし、わからない。
もしかして、これは試されているのかもしない。
春之が「ブラジリアンセックス」という単語を造りあげた可能性もある。
それならば、春之の考える「ブラジリアンセックス」に寄せたセックスを僕が演出しないといけない。
僕は考えた。リオのカーニバルに寄せたセックスをするのなら、セクシーなコスチュームが必要だ。
しかし、僕は貧乳どころか胸がない。つまひ、ビキニなど似合うわけがない。
僕がビキニを着たとして、スカスカの胸元、もっこりした股間。隠された尻穴。これでは、セックスアピールが上手にできない。
フォー!!!
フォー!!!
僕の頭の中に、真っ黒なレザースーツを着た男が万歳をしてフォーと叫んでいる。
あの服はなんと言っただろうか?
SMのAVでよく女の子が着てるやつだ。革製で隠すべき所に布がなくて、桃色の頂が晒されて、複数の男たちにチャパチャパと吸われてる……。
いや、プレイの詳細はいいんだ。
あの、服だよ!あの、服!
ボンデージフォー!!
頭の中の変態野郎が万歳して教えてくれた。
僕は早速ボンデージを購入する。
しかし、問題は股間だ。
この手の服はだいたいTバックが多い。
確かに尻の穴は隠すに越した事はないと思うのだが、せっかくのカーニバルだ。尻の穴は出しておきたいし、股間のもっこりは必要だろう。
なんだっけ?あの下着?
股間が隠して尻穴隠さない下着。
ジョックストラップフォー!!!
ありがとう。変態野郎。
僕は変態野郎に感謝してそれもついでに買った。
あとは、ポメラニアンセックスの可能性も高そうなので、ポメラニアンのカチューシャもついでに買っておいた。
一ヶ月後、春之は温泉旅行に行きたいと五日間休みを取ってくれた。
やはり、カーニバルのようなセックスがしたいんだ。
僕は心を踊らせて、前日に股間の毛を全部引き抜いた。
つるつる。パイパン。無毛の今の僕ならどんな下着でも似合いそうな気がする。
尻の穴が閉じなくなってもいいから、僕は春之と五日間ブラジリアンセックスを楽しみたい。
僕はウキウキでシャワーを浴びてコスチュームに着替えて、春之をベッドの上で待った。
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