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シアン・フラウ
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「シアンさん、朝早くにすいません、基地の入口から300m離れた所に人物を確認しました!」
「うん、直ぐに確認に向かおう」
所属地にした森には旧軍の地下基地が広がっていて、増えるクランメンバーに丁度いい、ただ居場所を掴まれぬよう、敵軍からの警戒は解かない。
偵察班からの報告を受け、シアンは外着を羽織り外へ確認に向かった。
そこでは数人が動けない少年を痛ぶっていた、直ぐに止めに入り、最悪の場合、手を下さねばならないと、腰のナイフにそっと手を添えるが男達は逃げ出した。
直ぐに少年の安否を確認する、速いがまだ呼吸はしている、助けられるかもしれない。
少年を抱き上げると軽さと冷たさに鳥肌が立つ、このまま死んでしまうのではないのか、
少年が呻く、辛そうだ、さぞ痛かっただろう、暴れる力は残っていないようだが、若干身を捩られたので、危害は加えないと話すが聞こえているだろうか?
少年が意識を失ったのか、大人しくなったのでシアンは羽織りで少年を包んで走り出した。
「私だ、アリアすまない、ミルキーを起こしてくれないか、少年を保護した、体温が低い、今は意識が無い、あぁ頼む。」
連絡を入れて急いで基地に戻ると、アリアがエレベーターを上げておいてくれた。
乗り込んでミルキーが待つ医療エリアに向かう
「どう?怪我は酷そう?」
「出血は見当たらないんだが、少年が動かないんだ、森で一夜を過ごしたのかも知れない」
「…可哀想に」
「おはよう、シアン、アリア、子供はどうだい、あぁ冷たい、さぁ、こっちに運んで、床でいいよ、台の上は暴れたら危ないから」
処置室の床に少年を寝かせると、元軍医のミルキーがすかさず、チェックしていく。
「さ、2人は朝食でも食べておいで、こっちは任せな、何かあったら呼ぶから」
「ありがとう、すぐ戻る」
ヒラヒラと手を降って2人を見送るミルキー
「子供を食いもんにするなんざ、世も末だね」
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