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シアン・フラウ6
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「君の冷たい手が、暖かくなってきたみたいで安心した、なんで森の中へ?あんな連中に追われていたんだ、君みたいな少年が」
「…それは、言わなきゃダメなの?」
ルールその3に反する行為だ、自分の首をめるぞ、俺。
「私は前にも言ったが悪人では無いはずだ、困っているなら頼りなさい、君は生まれながらにその権利がある」
「…」
「すぐに信じろとは言わない、暫くはこの基地で休みなさい、君がここにいる間はクラン、シアン・フラウの私を含めた皆が君を守る」
「シアン・フラウ…えっ、いっ!」
「動いてはいけない、急にどうしたんだ」
「シアン・フラウ、クラン???あの、クラン?」
「同じ名前が複数存在するとは聞いたことがないが」
内心焦り出したシアン・フラウクラン、敵軍からの制圧を跳ね除け、植民地や捕虜を解放してきた所って話を聞いたし、、、
弱き者に手を差し伸べるスタンスから他クランや民間の間では知らない人が居ない英雄的クランじゃ、、、
「俺…殺されない?」
「…私の話を聞いてなかったのか?」
なんでそうなる、と呆れるシアン
「シアン…さん、、、」
「どうした」
「…」
あまり動いてなかった脳がフリーズする
この人の下で暮らせれば当分雨風、寒さ飢えに怯えること無く生活ができるのか、でも代わりに俺に何が出来るのか、、、
潜在能力を話す事になるのか、、、
あれ、凄く頭痛いし、出来れば使いたくないよなぁ
「何か考え中のようだね」
「おまたせ!!何シアン、少年と仲良くなった?」
「?!」
「身体痛いでしょー!アタイはそんなとって食いやしないよ、昔軍に居たちっさな犬を思い出すね、ビクビクプルプルしてたけど、賢かったよ」
「い、いぬ?」
「そう、あー、そうそう!君のはねた横髪からしだる毛、パピヨンだ!」
「パピ…ヨン??」
「よし、パピヨンちゃん、採血しようね!」
「パピヨン…」
シアンさんも、うーん、と唸っていた、あれ、俺の名前パピヨン?
犬???
「いつまでも、少年、や君だと呼びづらいでしょ、パピヨン、パピー、あらヤダ、最高に似合うじゃない」
「ぱ、パピー?」
「子犬って意味だよ。パピヨン、になりつつあるけど、名前、大丈夫?」
「パピヨン、気に入った。パピーは嫌だな」
「ほらほらパピー採血、採血、点滴繋げてない方腕貸してね」
話聞いてなかった、ミルキーさん?
採血ってなんだ、あれ、シアンさんがまた俺を押さえてる?
なにあのミルキーさんの細くて先が尖ってるやつ!
腕が拭かれて凄いスースーする、
なんか嫌な予感!!
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