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悪夢4
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最近よく頭が痛い、起きても視界が揺れるし、頭がずーんと重く痛む。
男から酷いこともされなくなっていた、檻から手当てする際に寝かせられる部屋に入れられてる
それからかよく夢を見た、自分が飛んでいく夢、自由に飛び回る夢、誰にもバレずにこの場所を冒険する、通路も外に繋がる道も、すれ違うそこにいる人の話し声も自分がまるでその場所にいるように全部分かる
見慣れた調教師と手当て係を通路で見かけた、話を聞いてみる事にした
「あいつはもうダメだ、生きてるうちにばらせ」
「しかし希少なオッドアイです」
「金にならなきゃただの肉だ、臓器は高く売れる」
間違いなく自分の事だ、手当て係が調教師から注射器を受け取ってこちらの部屋に向かっていることが分かって、はっとしたら夢から覚めた、頭が痛いが、このままだと殺される、慌てて起きる
逃げなきゃ…!
ノロノロな頭が足を止める、
あれ、死にたかったんじゃないか?
これで死ねるぞ?
痛かったら嫌だし、楽だとしてもこんな死に方は嫌か、、、。
食われるにしろ、使われるにしろ嫌だな、俺は俺だけの俺だ!
鍵がかかってない手当て部屋を抜け出す、時間はあまりない
外に出たら今まで見た夢で見た通りの通路だ、そこを右に行けば庭に出るし、左の階段を下れば檻だ、とりあえずバレないように誰も使わないロッカーに入る、ここから外に出るには、庭を突っ切り、大きな部屋に行くしかないけど、どうするか、人がいたら終わりだ
まず庭を超えたとして、その後の廊下と隠れる場所、人がどこにいるのか
考えていたらまた夢をみるようにふわふわと漂う用に浮いて、廊下を見下ろしている
「ぇっ…?」
だが自分は浮いてないし寝てもいない、、、そもそもロッカーから出ていない
コソッとロッカーからさっき見下ろしていた場所を見てみるとそこには小さな何かがふわふわと飛んでいた
「ちょっ、何あれ…あれが俺?」
いやいやいや、ロッカーに戻って頭を抱える、だが実際に頭の中にはロッカーを見下ろす視界がある、
夢じゃないなら試すまで、どちらにしろ失敗したら死ぬんだ
ふわふわと庭を見回す、誰もいない、廊下も人は来ない、ただ話し声と足音はする、ならこっちの道は避けよう、
ロッカーから出て、庭から廊下へ、大きな部屋も浮いてる何かで見回して、裏口の鍵がかかってない事が分かった、裏口の外にもだれもいない、よし、行ける!
ヨタヨタ、みっともない走り方だったけど建物から脱走した。
頭が痛いのは相変わらず、だけど自由の方が嬉しかった。
涙が出てくる。
もう自由なんだ、酷いことをされることも、身体をいじられることも無い。
「やった・・・うぅっ」
何が悲しくてなのか、涙が込み上げてくる、ポロポロ、バカみたいだ、自分がだけど泣いた、何故だか涙が止まらなかった。
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