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第28話
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「ここですね。」
「俺はいつでも行ける。」
2人は静かに中に入った。
そこには白雪が男に馬乗りされているところだった。
「朔夜に何しとんじゃ!」
一ノ瀬は男を力一杯に殴り飛ばしたのだった。
一ノ瀬が喧嘩で負ける訳もなく、一気に方は着いたのだった。
「「朔夜!」」
2人が駆けつけると白雪はぐったりとしていた。
「とにかく病院に連れていきましょう。」
卯月が一ノ瀬に伝えると遠くからサイレンの音が聞こえてきた。
「いつの間に警察呼んだんだよ。」
一ノ瀬に聞かれて卯月はただ笑ったのだった。
白雪は睡眠薬をかがされただけで無傷だった。
医者からはそのうち目が覚めるだろうとの事だった。
2人はそれを聞きほっと息をついたのだった。
「それじゃ、俺は帰るわ」
一ノ瀬の言葉に卯月は首を振った。
「一ノ瀬くんがいなかったら朔夜のことを助けられなかった。」
「そんなことないだろ。ストーカーから聞き出して朔夜の居場所を見つけたのは卯月だし。俺だったら見つけられなかった。」
「でも、見つけたあと男達を倒すことは僕には出来なかった。」
2人は可笑しくなって笑った。
「朔夜を守るために僕は頭脳で、一ノ瀬くんは暴力で」
「待て待て、暴力って」
「間違ってないだろ?」
卯月の言葉に一ノ瀬は肩を落としたのだった。
「行動派とか肉体派とかにしてくれよ…」
一ノ瀬の言葉にくすりと笑うのだった。
「…びっくりした…いつの間に2人ともそんなに仲良くなったの…?」
いつの間にか目を覚ました白雪に2人は駆け寄った。
「痛いとことかねぇか?」
「頭痛いとか吐き気がするとかない?」
「2人で言われると分からないよ」
白雪が笑うと2人はほっと息を吐いたのだった。
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