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「素直な方が可愛くて好きだよ」
「…ああっ!…やっ…激し、すぎ!」
さっきまでとは打って変わって、今度は的確にイイトコロばかりを狙われた。抜ける寸前まで引き抜かれ、またお腹が椎葉さんのでいっぱいになるくらい奥まで一気に突き上げられる。その勢いで前立腺を擦られるたびに体から力が抜けていく。
「……っ」
もう限界だった。中から与えられる刺激で苦しいほどに張り詰めた自身に手を伸ばす。早く楽になりたかった。体の中で高まり続ける熱を放出してしまいたかった、それなのに。
「ユキくん、だめだよ…」
「どうして…っ…これじゃイケない…!」
「後ろだけでイケるでしょう?」
「やぁっ…無理…お願い…お願いします!」
「だめだよ」
そっと伸ばした手は椎葉さんによって阻まれ、頭の上で固定されてしまった。
前立腺への強すぎる刺激は確実に俺を蝕んでいく。そこばかりを責められると、体中に気持ちいいが溢れてなにも考えられなくなった。あまりの気持ちよさに自然に涙が溢れてシーツを濡らしていく。椎葉さんの動きに合わせて声が出てしまうのだって、もう抑えられなくなる。
こんなの、俺じゃないみたい。
大っ嫌いなオシゴトで涙を流すほど気持ち良くなって、今までにないくらいの嬌声を上げて。この世界の中で唯一守ってきた俺自身が壊れていくような気がした。気持ちいいのがこんなに怖いのも初めてだった。
「…泣くほど気持ちいいかい?」
「きもちい…っ…です…お願いだから…イカせてくださっ…ふぁっ…ん…」
「仕方ないね…」
「ああっ…!」
あさましい。
なんてあさましいんだろう。
沢山のお金を持っているであろうこの人は、こんなところで男を買って情欲に塗れている。お金を持っていない俺は、仕方なく体を売ってお金を稼いでいる。
どんな人でも、お金で買った快楽に溺れるその姿はあさましくて見苦しい。快楽に浸った回らない頭のどこかで、普段の自分が冷たい目でこっちを見ている気がした。
「もう、無理…」
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