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少年57
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あっ、あんまりぐいぐいいきすぎた…
下向いちゃった
この子にとったら1回話しただけの他人の家にいきなり連れてこられたんだから
怖いし警戒もする
どうしようかなと思ってたらリビングのドア向こうにコト、と何かを置く音がした。
クリームを取って来てくれたみたい。
「そうそう、君が家で使ってたクリーム持ってきてもらったんだ。
ぬったら早く傷もなおるし。家であいつにぬってもらってたのかな?」
ついでに玄関の鍵も閉めてから再びリビングに。
「え、えと……あの、」
カパッ
「自分でやってもらって全然良いんだけ、ど」
中身が全く減ってない。あいつ、ぬってあげてないのか?
少し減ってるだけで全く減ってない。
はぁ、落ちつけ落ちつけ…今この子の前で怒ってもなにもならないんだから
ふー…
「このクリームぬると傷の跡も残りにくいし、すごく良いよ、うちの子もこれでだいぶ良くなったんだ
大丈夫だよ、何か言いたいことあったら言って良いんだよ」
きょときょととせわしなく瞳が動いてて何か言いたい事がありそうだった
ここに来てから全然話してないし何か話してくれると良いんだけど…
「そ、の、」
「!うん」
良かった話してくれた
「……クリーム、び、病院…えと……ん、と…あ……」
「うん、うん。ゆっくりで大丈夫だよ」
「病院、で、ぬって………もらってから………
あの…………その…ぬって…なくて………」
「ん?」
「め、……めいわ、く…かけたくなく、て…………
自分で……毎日ぬろう………………と……お、思ってたけど、……ク、クリームの………ばしょ、が…分からなくて…………」
「あ〜………」
あいつあんなだしこの子も遠慮して聞きたくても聞けなかったんだ
「そっか、それでぬれなかったんだね。とりあえずここにいてもらう間はこの机に置いておくから毎日ぬってほしいんだ。やり方覚えてる?」
「っあ………えと…………は、い…」
今の言い方だと多分この子やり方忘れてるな…
「うん、じゃあ合ってるか確かめるから、ぬってみてくれるかな
もし違ってても教えてあげるからね。」
「っ………は、はい……」
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