アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5
-
翌朝、案の定ベッドから動けないおれに、山野さんが音をたててキスをしてくれたことから一日が始まった。
ね、幸せだよね。
キスで起こされるって。
そして、好きな人に「いってらっしゃい」を言えるなんて。
腰は痛いけど、すんごく幸せで、なんだかニヤニヤしながらベッドでゴロゴロしてた。
山野さんは、午後からはアルバイトの先生が救急対応に入ってくれるから、よっぽどでないかぎりはお休みできる。
だから、ふたりで過ごすために揃える細々としたものを買いに行く予定なのだ。
割り箸で過ごしてたから、お揃いのお箸でしょ。
マグカップとか、山野さん、どんなのが好きかな?
山野さんの部屋は、本当に何にも無くて。
雑貨とか好きじゃないのかな?
普通、なんやかんや増えそうなんだけど。
おれの部屋は、ゲームとかDVDもかも転がってるし、ゲームセンターで取ったフィギュアとかも飾っている。
山野さんの部屋は、一切そういうのは無かった。
・・・忙しいから、ゲームとかもやる時間ないよね。
山野さんの匂いのする枕を抱きしめて、唇を尖らせた。
趣味って何だろう?
クリスマスとか、何をあげたら嬉しいのかな?
そのリサーチも、もしかしたら今日できるかもしれない。
そのためには万全の体で行かなくちゃ!
そんなわけで、おれはもう一眠りすることにした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 108