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楽しみにして、会社のトイレでやっと開いた携帯には
『へー、良かったね。じゃ、おやすみ。』
ドキッとした。
不機嫌な様子が感じとられたからだ。
え、やだやだ。
何で?なんか変な文章だったかな?!
夜勤明けで疲れてるのかもしれないけど、今までこんなに素っ気ない返事は無かった。
手のひらにびっしりとかいた汗が気持ち悪くて、スーツのズボンに擦り付けた。
・・・どうしよ。
仕事中にこんなに楽しんできたよって送られたら、たしかに嫌かも?
でも、そんな人かな・・・。
行く前に連絡した時は、そんな雰囲気は無かった。
どちらかというと『そりゃ半分以上、仕事の飲みだな。頑張れ。』って激励してくれていた。
・・・夜勤中に何かあったのかも。
疲れてるんだよね、きっと。
命をあずかるお仕事だ。
うまくいかなくて、やるせない気持ちになることもあると思う。
そこに能天気なおれのメッセージを見たら・・・。
もう、寝てるかな・・・。
メッセージが着たのは20分も前だ。
待っているとは考えられない。
「後で連絡しなくちゃ・・・。」
山野さん、ごめんなさい。
心の中で手を合わせてから、自分の席に戻った。
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