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・・・バディ。
buddy、友人とか仲間とか、相棒っていう言葉だ。
ああん、人生の相棒って感じで好きかも。
中島くん、良い事言う・・・っ。
ちょっぴりテンションが上がった。
「あのね、あのね、中島くん。」
中島くんの顔を覗き込むと、ギュッと唇を引き結んだ様子に、ちょっとびっくりした。
「え・・・。」
「甲斐殿・・・わたしを見捨てるのか。」
ええーーーー?!
「泣かないで、泣かないでっ!」
超慌てた。
は、ハンカチ!
ハンカチ!
「みずてぇるんでずかぁ!!」
「み!見捨てないから!本当に忙しかっただけなんだって!」
慌てて中島くんの震える両腕を握ったら、逆に抱きしめられた。
「まだ第二基地に戻れてないのにっ!いっじょに戻るっでぃっだのにぃー!!」
「ごめんねごめんねごめんね!!」
首の後ろを掴まれて、一瞬体が空に浮いた。
「わっ?!」
「・・・何、浮気してんの。」
「山野さんッ!」
ひーーーー!!!
めちゃくちゃ怒ってる!!
「こ、これは浮気ではなくてですね!」
「甲斐殿ぉおぉっ!わたしは甲斐殿を置いて帰還でぎなぃっ」
「や、その!」
「ストーカーはコイツじゃねーか!」
「わたしはバディだぁあ!」
た、たすけて!
「中島くん、ちょっと落ち着いて!」
「あぁう!甲斐殿がいない間、ひたすらアイテム集めをしたんでずっ!」
「あ、ありがと。それ持って帰還しようね。」
「アイテムって何だ?!GPSか!」
もう、山野さん落ち着いて!
「アイテムって銃とライフです。甲斐殿は何をしているんですか?」
「ずっとライブ?!」
山野さんの足が上がった。
「中継してたってことかーーーーッ!!」
「やめてーーー!!!」
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