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「疲れたね。」
「でも、価値はあった。」
山野さんと家に戻ってきた。
おれの荷物でいっぱいの部屋は、以前と比べるとやっぱり狭くなった。
「まさか寺田さんのことを課長が好きだなんて・・・。」
「ブハッ!なかなかの結果だったな。」
「はい。」
弥平太でたくさん食べてきたから、お腹はパンパンだ。
「あれ美味かったろ?イカの天ぷら。」
「あ、美味しかったです。山野さんも食べました?」
柔らかくって、噛めば噛むほど味が出てくる。
天つゆをもらったけど、おれはほんの少しお醤油を掛けて頂いた。
「平太が今日のオススメだっていうから、甲斐くんにも食べさせたくて注文しといたんだ。」
「アハハ、あれ本当はサービスじゃなかったの?」
「そ。本当のサービスは最後のアイスクリームだよ。」
ふふ、そうだったんだ。
「おれ、課長の考えも分かったし、清水さんのアドバイスもあったから、ちょっとだけ安心しました。」
「だな。あとは引っかかるのを待つだけだな。」
餌を撒いてきた。
それに食いつくかどうかは、ストーカー次第だ。
「その富永ってヤツ、どんな人物なんだ?」
「あ、えっとですね。」
同じ営業部の先輩だ。
でも、彼女さんが居たような気がするけど。
「普通の、お兄さんです。眼科で使う商材が得意な人で、おれとは逆な感じの人。」
「逆って?」
闊達(かったつ)な感じの人で、おれとは真逆。
うじうじするタイプのおれを、背中叩いて応援してくれる良い先輩だ。
「別に甲斐くんが狭量(きょうりょう)って訳でも無いだろ?」
「そうかな、すぐテンパる。」
今日もめちゃくちゃテンパった。
「あれ、見てて恥ずかしかったな。」
「はい、もう見てられなかったです。」
寺田さんに、急にオンナを感じた。
そして、寺田さんめちゃくちゃ綺麗になった。
「あれ、付き合うよな。」
「うん、多分。」
何だか、山野さんから告白された夜を思い出して恥ずかしくなってきた。
両手で顔を覆うと、山野さんから抱き込まれた。
「なーに恥ずかしがってんの?」
「ちょっと思い出して。」
あの日、このベッドでキスした。
頭ん中がふわふわして、気がついたらシャワーを浴びた後だったんだっけ。
「何を?」
ああ、恥ずかしい。
「あの日、初めてキスしたの思い出した。」
想像してたのより、熱かった。
唇も、舌も、全て何もかも。
「ふふ、可愛かった。」
「ん。」
気がついたら裸だったんだ。
あれ、どうやってお風呂に入ったんだろう。
「甲斐くん、息継ぎ出来なかったよね。」
めちゃくちゃ恥ずかしい。
「声も我慢しちゃって。もっといっぱい声出して良いのに我慢して、めちゃくちゃ泣いてたよね。」
ああ、イヤイヤ。
言わないで。
「知ってる?尻たぶにホクロがあるんだよ。」
「・・・そうなの?」
「可愛いの。そこを舌でツンツンしたら、甲斐くん飛んじゃうんだ。」
イヤイヤ、恥ずかしいっ。
もう山野さんの顔が見れないっ。
「あと、左の乳首が凄く感じるよね。噛んだら、ピクピクって締まる。」
もうもう、やだやだやだ。
「ゃまのさんっ、もう言っちゃダメ!」
「ブハッ!可愛いッ!!」
イヤイヤしてたら、山野さんから押し倒された。
「ぁ、したも仕事っ!」
「奇遇だね、俺もだよ。」
もう!
山野さんには敵わない。
「んぁっ!!」
感じやすいという左乳首を噛まれて、もうもう無理。
そんななったら、なし崩しになるわけで。
おれは山野さんの体重を感じながら、ドキドキする胸を預けた。
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裕 李様のリクエスト。
イヤイヤする甲斐くんでした。
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