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じゅうご
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「類〜起きなさ〜い!」
「はーい…」
_結局あの後、勉強する暇もなく寝てしまった。
会長は俺をどうしたいんだろう、なんて、暇があると会長のことばかり考える。
今までの俺なら考えられないことだ。
つまり最近になって会長が俺に接近することが増えたということで…
「俺、なんかしたっけな…」
会長に目つけられるようなことはした覚えないし、
最近といえば俺が生徒会室に入り浸るようになったぐらいだけど…それだけで俺に構う必要なんてないわけだし、
…やっぱり会長って謎。
==
「…あれ、海斗、雅也は?」
教室に入ったらいつもは先に来てる雅也の姿が教卓前になかった。
「俺も知らね、でも休みだと思う、ほらこれ」
そう言って見せてきたのは海斗のスマホの画面。
なんだと思って覗き込むと、
【今日休むから。言っといて】
トーク画面の名前は雅也だった。
俺には、そんな連絡来てないのに…
…って、そっか。勝手に俺が突き放したんだ。
落ち込む資格なんてないよな。
「そ…」
「なーんかやっぱりお前ら2人なんかあっただろ」
海斗から疑いの目が向けられてるのがわかる。
「…さあ、ね」
もうこれ以上、この話を続けたくなくて曖昧な返事をしたら察してくれたのかそれ以上、雅也のことは追求してこなかった。
どうせ今頃、雅也は彼女といちゃいちゃしてんだろ…
あぁ無理だ。もう限界。
これ以上、雅也のことを考えないように無理やり思考をシャットダウンして前の人に隠れるように目を閉じた。
叶うならば、
目が開いた時、目の前に昔の雅也が居ますように……
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