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じゅうなな
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「…よし、じゃあ質問あるやつはいないな。解散」
「やった〜!冬弥かーえろ」
「おいそんな走ったらまた怪我すんぞ…あ、てことで俺はあの馬鹿を教室に連れ戻すから後は優真お願いね」
「おう」
「あ、俺も手伝います」
==
「そういえば弥生先輩と冬弥先輩ってクラス違うのに殆ど一緒に来ますよね」
どっちかって言うと弥生先輩が冬弥先輩にベッタリしてるイメージだけど。
約束でもしてるのかな。
「まぁあの2人付き合ってるからな」
「へぇそう…………っえ?!」
「何、気づいてなかった?」
「え、だって冬弥先輩って会長のことが好きなんじゃ…?」
会長と同じ学校に行きたいから有名私立を蹴ったって有名な話なのに
「あ〜あんなのただのデマ。あいつら中学から付き合ってるから」
「うっ…そでしよ…」
噂って、当てにならないんだなぁ…
「じゃ、じゃあ冬弥先輩と会長が幼なじみっていう噂は?」
「それは本当、てか因みに言うなら弥生も幼なじみ」
「え…!じゃあ幼なじみ3人で生徒会入ってるんですか?」
「あぁ、俺らも初めは驚いたな」
「凄いですね…」
幼なじみ全員が高スペックって…
「類は?」
「え?」
「お前が付き合ったら2年の教室までざわめいてたけど、彼女のとこ行かなくていいのか」
会長はそう言いながら時計の方にチラリと目をやる。
きっとまだ時間があるんだから行ってこいよって目で言ってる。
「あぁ…別れました」
「へぇなんで」
「…違う、って思って。きっと俺、恋愛するの向いてないんですよ」
なんて少し自虐風に言ったら
「まぁ確かに。お前は愛するより愛される方が似合ってるよ」
_なんて、欲しい言葉をくれるもんだから。
本当は彼女を愛したいんじゃない。
雅也に愛されたかった…
「ってお前なんで泣いてんだよ」
「すみ、ませッ……!な、んでかとま…んなッくて…」
あぁ、だめだ。
出てきちゃう。今までずっと、ずっと、ずっと隠してきたのに。
俺だけが知っていれば誰も知らないと同じなんだから、一生口に出さないって決めたのに。
どうしよう、今こうして会長に抱きしめられてるのが嫌に安心する。
「俺………」
もう、だめだ…
「ある男の人が、好きだったんです…同じクラスで…でもそいつ彼女作ってもう自暴自棄になって…告白も受け入れて、だけどどこかで、俺、女の人を愛するより男の人に愛されたいんじゃないかって…もう訳わかんなくて、雅也が好きなのに会長に振り回されるたんびに俺の身体、勘違いして…………ってすいませんッ!!!!!こんな話…」
俺勢い余って何言ってんだ、?!
こんな俺の身の上話なんて誰が興味あんだよ!!
しかも涙止まんないし…くっそ早く止まれよ…
「…知ってる」
「え、、?」
「お前が男を好きなのも、それに悩んでたのも全部知ってんだよ」
_え…ど、ゆこと…
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