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にじゅうに
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今日もまたいつも通り昼休みに会議室で会議。
最近の内容は専ら体育祭で、しかも例年に比べて圧倒的に生徒会への負担が大きいことが決定してるから空気はまぁ重いわけで…
「ねーぼく帰っていー?」
「ダメに決まってます」
「安逹、俺寝るから」
「いや冬弥先輩ダメですって!」
「類〜もうお前がしきれ」
「会長ともあろう人が何言ってるんですか!」
…こんな風にドタバタ(主に負担は俺)
こういう時にもう1人のメンバーに来て欲しい…
「会長、あのもう1人の生徒会役員って来ないんですか?」
へるぷみー!
「ん、あぁ…あいつは極度のあがり症&人見知り&人嫌いだからなー。俺もまだ1回しかあったことねぇ」
「そうなんですね…その人はどういう理由で生徒会に?」
「たしかねー中学のときになんかすっごい発明したらしくてーその功績が学園に認められたの」
一応会長に聞いたつもりだったけど弥生先輩が答えてくれた。
「天才ってやつですか…」
発明って…つまり将来ノーベル賞とる可能性もあるわけだよな。やば。
「俺も弥生も会ったことないよね。生徒会卒業する前には会っておきたいな」
「ねー!」
「……なんか話の論点ズレたしもう今日の会議は終了で。いいよな」
「異議なし」
「異議なーし!」
「………異議なし」
「はい、おつかれー」
くっ…その場の雰囲気に飲まれてしまった。
結局全然会議進まなかったな。
ま、教室帰るか。
「…類、今日は残んねぇの」
「え?あ、はい。そんな毎日居座られるのも会長嫌ですよね」
俺の自己満でずっとお世話になってたけど、よくよく考えてみれば迷惑この上ないよな。
ここにいたおかげで好きって気付けたけどそのせいで嫌われちゃ元も子もない。
雅也を見たり、話したりはまだ苦しいけど、でも帰れないほどでもないし。
あいつは彼女を大切にしたいだけ。そこに俺はいないだけ。
そう割り切ってしまえば幾分か気持ちが楽。
「いや全然」
「そ…うですか?でも」
今日は帰りますと伝えようとした…けど
「あー今日は会議したいとこまで終わんなかったから類、手伝って」
間髪入れずにそう言われてしまった。
「…はい」
また海斗にノート送ってもらわなきゃな、、
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