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俺の知らない世界
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side凛
彼を抱き抱えて車から降り急いで部屋に向かうと高校での同級生、来智(らいち)が居た。
「あれ、来智。どうしたの?急ぎの用事じゃなければ今忙しいんで後でにしてくれないか?」
そう言うと来智は何故かきょとんとしか顔をした後、後ろでへらへらしてる白虎を睨んでいた。
「白虎から何も聞かなかったみたいだな。俺は今相賀組の専属医をしてる。っと。本来の目的は身の上話じゃないんだろ。とりあえず家に上げてくれ。」
「あぁそうだった。すまんが俺のポケットから鍵を出してくれないか?今手が塞がってて開けられないんだ。」
そう言うと来智は快く引き受けてくれた。
「しっかし来智と凛の感動の再会がこんな事になるとはねぇー。」
まぁ確かに久しぶりの再会ではあるが俺は見ず知らずの人に見せるよりは来智が医者で良かったと思っている。
「確かに白虎は 八重園に会いたぁーい。 っていつも言ってたもんな。
それはそうと八重園。厄介な拾い物をしたな。
とりあえずその子をここに寝かせてやってくれ。」
俺は黙って彼を自分のベッドに寝かせた。
「積もる話もあるが診察したいからとりあえず出てってくれ。」
そう言って来智に部屋を追い出された。
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