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lzsr
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甘々日常系
srr視点
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るすはボディータッチが多い。それは恋人である俺であろうと友達だろうと関係なく抱きついたり常にくっついていたりする。俺はそんなに気にしてはいなかった。犬だしそんなもんかなとか適当に流している。
けれど、何故か突然それに対してのモヤモヤが胸の辺りに溜まって気持ち悪くなっている。今までこんなことなかったのに。目の前でご飯を美味しそうに食べるるすの顔を目だけをちらっとあげて見てみる。
「…どうしたんですか?」
「え?」
「そんな見られてたら食べにくいですよ」
気がついたら目が合っていた。顔がいいからちょっと観察してたら夢中になってしまった。
るすはそんな俺に食べにくいからと声をかけてきたくせにご飯を口に運ぼうとはしなかった。我に返って1度目を伏せたが次はるすが俺を眺めていて伏せている方が気まづくなって結局目を合わせる。数秒だけ沈黙。それを破ったのはるすだった。
「疲れてますか?」
「なんで?」
「なんとなくです」
天然のくせに。なんて文句は心のうちで留めておく。
なんかよく分からないモヤモヤがずっと溜まってるということを言わないのも嫌だからもう言ってしまうことにしてグッと机の上で拳を握った。それに気づいたのか少し身構えて俺の目を見る。
「るすって結構友達とかにもボディータッチするじゃん。今まで全然気にならなかったのに、なんか急に気になりだしてすごいモヤモヤしてるんだよね。なんなんだろ」
案外軽い感じで出てきた。それに乗せていい終わったあとにご飯を口に運んでいた。自分が思っていたより深刻ではないのだろうか。斜め下あたりを眺めていて口をもぐもぐと動かす。
そらるさん
今まで黙っていたるすに名前を呼ばれて視線をあげる。
「もしかしてヤキモチですか?」
「…は?」
“ヤキモチ”…?
今までそんなものるすに抱いたことなんてない。なんなら自分はそんなのしないと思っていた。けど、俺はヤキモチを妬いているのか…?ヤキモチ…嫉妬?
「俺がそらるさん以外に触るの、モヤモヤするんですよね?」
心做しか少しニヤついているようにも見える顔がウザったい。けどるすの言ってることは正しいからなんとも言えない。
「そうだけど、それがヤキモチだとして今更過ぎない?」
「…俺の事前よりもっと好きになってくれたから気になりだしたんじゃないですか?」
何を言い出すのかと思えばなんてことを。
けど、思い当たる節はある。
最近よりるすを目で追いかけるしさっきみたいに気がついたらるすの顔をまじまじ見ているし一緒にいない時、例えば仕事の時とかはずっと頭にはるすがいる。以前まではなかった事だと自覚する。
これってもしかして、るすの言う通りなのでは…?
そう頭に出てきた頃には顔がバカみたいに暑くて目の前の彼はウザイほどに口角が上がっている。
俺は恥ずかしすぎてるすの顔を見てられず半ば乱暴に、照れを隠すようにご飯を口いっぱいに詰め込んだ。
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