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プロローグ
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「好きです!!!付き合ってください!!!」
大きく高らかに教卓にいる彼に言う。
白くしなやかなその肌、細く長い指に女性の手とは違う少し骨張った手には教科書を持ち。
伏せ目がちな目には長い睫毛、瞳はエメラルドの宝石のように煌めいていながらもどこか憂いをふくませておりその長い髪がサラリと教室の窓から入り込んだ風により乱れる。
綺麗…その言葉がそのまんま歩いてるような彼に伝えたくて出た言葉
「…………教科書間違えてる……?」
もちろん、告白なんて彼には通用しない。
キョトンとした表情で彼は僕の隣のクラスメイトに教科書を見せてあげるように告げると「次からは授業前に言ってね」と鈴のような声色で少し首を傾げてそう僕に注意をする。
「……ふ…」
どうやら教科書を忘れたのだと思われたようだ…。
僕の想い人は鈍感で困るぜ……
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