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アキが看護の道に進む理由は 知らない。
親が医療の職に就いているとかではなさそうだし。
わざわざ聞くことでも無いだろうと思ってました聞いたことも無い。
アキも自分から過去の話をしたりするようなやつじゃないし、お互い 過去には干渉し合わない様なところがある。
逆にそれが心地いい所でもある
ほとんどアキと一緒にいることが多いけど お互いに知らない事は多いし、 家族関係の事だって知らない
知っているとすれば アキの好きな物、嫌いな物、誕生日、とか、弟が2人いる事とか、 そんな浅い情報ばかり
こう考えたら つい最近知り合いました。って感じがするけど まぁ、困ってことは無いしな…
それに こんな関係でも4年目になれば慣れてくる
「…メ、…アメ?」
頭から声が聞こえていることに気付くのに少し時間がたった。 自分より高い身長のアキは 僕の顔を覗き込んで ねぇねぇ と声をかけている
「あ、ごめん。なに?」
「もーー、また無視したな?」
「ふは、そんなつもりないって。ごめんごめん」
少しいじけた様な演技をしながら 僕の肩を小突いて口を尖らせているアキ
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