アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
告白
-
放課後の教室、彼は待っていてくれた。
桐下一都は手の震えを抑えながら扉を開ける。
「桐下、『話したいことがある』ってこの手紙何だよ」
彼、三沢彼多は待たされたことに苛立っていた。
「待っていてくれてありがとう。えっと、その、話したいことがあって」
「だから、その“話したいこと”ってなんだよ」
一都は緊張をほぐすように一息吸って、言った。
「三沢くんのことが好きです」
……………………沈黙が流れる。
すると三沢が、ぷっと吹き出し、笑い始めた。
「あはははは、何それ告白?あ、何かの罰ゲーム?」
「ち、違う。罰ゲームとかじゃなくて、本気で…」
三沢は真顔になって、次はにやにやと笑みを浮かべた。
「あ、まじで?へぇー、お前って××だったんだ。キモ 」
“キモ”という言葉に一都は困惑した表情を浮かべた。
「え、三沢くん前に『男もいけるかも』って言ってた……じゃん」
三沢は首を傾げ、そんなこと言ったか?と呟く。
「でもそんなのノリでフザケただけだろ。本気で信じたのかよ(笑)」
三沢の言葉に一都は呆然と立ち尽くす。
「おーい、いちとくん?俺帰るね、カノジョ待たせてるから。ばいばい、××くん」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 7