コメント 古い順へ 須江 2021/02/04 08:59 >>羽生橋はせお まさしく仰る通り、ジャックはスヴェンによって間違いなく次のステップを上り始め、同時にスヴェンはステップを下り始めることで初めて重なり合う話にしたかったのです。2人が今後階段を上るのか、それとも降りるのか、それは共にか一人でかはご想像に…としたい所ですが、どちらにしてもこれまでとは別の場所であることには間違いないかなと。 いつもながら羽生橋さんの洞察にはただただ感嘆致しますし、こんなにも深く読み込んで下さるなんて…と頭が上がりません。少しでも羽生橋さんの心を動かすことが出来たならば、これ程喜ばしいことはありません。本当に有難うございます! 返信する 須江 2021/02/04 08:59 >>羽生橋はせお 羽生橋さん、こんなにも嬉しい感想を頂き天にも昇る心地です!しかもTexas〜の方までご覧頂いていたなんて!! 私個人としては、芸術において踏み付けにしていい道義とは創作者自らのものだけで、もしも他人のものにまで手を伸ばすなら批難を受ける前提で臨まねばならないと思っています。同時に弱い、正しく在れない人間の物語が好きなので、その辺りを自分で理性と感性の綱渡りをしながら書くのはとても楽しかったです。踏み外せていないと確信を持って胸を張る事は少し出来ない自信の無さはありますが… 返信する 羽生橋はせお 2021/02/02 16:08 >>羽生橋はせお 「スーツケースに入れて連れて行って」という願いがたてられたのは、2人の運命が交わって後はひたすら離れていく地点なのが、もう本当に…安堵するとともにつらくてたまらない、感情が千々に乱れる場面でした。 ジャックのことを最も理解しているのがスヴェンであるという不幸と幸福を噛みしめながら、最高潮のままに締めくくられるラストでもう放心状態です…素敵な作品をありがとうございます…! 返信する 羽生橋はせお 2021/02/02 16:08 こんにちは、今回も素晴らしい作品が読めて幸せでした…! 今回は文字数が倍以上なので須江さんの小説の世界により長く浸ることができて嬉しかったです。 以前投稿されていた『Texas chain story mascre』とリンクしているお話なんですね! 本作と交互に読んで、ジャックの語り口の成長ぶりとインタビュアーへの反撃のくだりが、スヴェンによって花開かれた「才能」の一端なのかもしれないと思うと鳥肌が立ちました。 人倫を踏みにじってまで美しいものに平伏してしまう衝動や欲望は芸術を志す者なら大なり小なり抱いているかもしれませんが、それをやってのけるのは実際ハードルが高いと思っています。 スーツケースの写真や映画に登場する眼帯がフィクションという膜の内側にあって、冒頭の場面はそれを踏み越えてしまったことの象徴なんですね。 返信する ←表紙へ 非会員の方はコメント投稿出来ません 会員登録 ログイン
まさしく仰る通り、ジャックはスヴェンによって間違いなく次のステップを上り始め、同時にスヴェンはステップを下り始めることで初めて重なり合う話にしたかったのです。2人が今後階段を上るのか、それとも降りるのか、それは共にか一人でかはご想像に…としたい所ですが、どちらにしてもこれまでとは別の場所であることには間違いないかなと。
いつもながら羽生橋さんの洞察にはただただ感嘆致しますし、こんなにも深く読み込んで下さるなんて…と頭が上がりません。少しでも羽生橋さんの心を動かすことが出来たならば、これ程喜ばしいことはありません。本当に有難うございます!
羽生橋さん、こんなにも嬉しい感想を頂き天にも昇る心地です!しかもTexas〜の方までご覧頂いていたなんて!!
私個人としては、芸術において踏み付けにしていい道義とは創作者自らのものだけで、もしも他人のものにまで手を伸ばすなら批難を受ける前提で臨まねばならないと思っています。同時に弱い、正しく在れない人間の物語が好きなので、その辺りを自分で理性と感性の綱渡りをしながら書くのはとても楽しかったです。踏み外せていないと確信を持って胸を張る事は少し出来ない自信の無さはありますが…
「スーツケースに入れて連れて行って」という願いがたてられたのは、2人の運命が交わって後はひたすら離れていく地点なのが、もう本当に…安堵するとともにつらくてたまらない、感情が千々に乱れる場面でした。
ジャックのことを最も理解しているのがスヴェンであるという不幸と幸福を噛みしめながら、最高潮のままに締めくくられるラストでもう放心状態です…素敵な作品をありがとうございます…!
今回は文字数が倍以上なので須江さんの小説の世界により長く浸ることができて嬉しかったです。
以前投稿されていた『Texas chain story mascre』とリンクしているお話なんですね!
本作と交互に読んで、ジャックの語り口の成長ぶりとインタビュアーへの反撃のくだりが、スヴェンによって花開かれた「才能」の一端なのかもしれないと思うと鳥肌が立ちました。
人倫を踏みにじってまで美しいものに平伏してしまう衝動や欲望は芸術を志す者なら大なり小なり抱いているかもしれませんが、それをやってのけるのは実際ハードルが高いと思っています。
スーツケースの写真や映画に登場する眼帯がフィクションという膜の内側にあって、冒頭の場面はそれを踏み越えてしまったことの象徴なんですね。