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第一話「推しに認知される」⑧
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「ッ……だ、だって……俺ッ、吉備さんのことずっとす……好きで、見てるだけで良いと思ってたからッ……つ、付き合うとか、は……むりですっ……」
俺の態度に焦ったのか、何度もどもりながら立川さんが言葉を紡ぐ。
「なんで? 好きなら付き合いたいでしょ、普通」
思わず眉間にシワを寄せると、そんな俺に益々焦ったらしい立川さんは「うっ……」と唇を噛んだ。
「で、でもッ……俺なんかが吉備さんと、つ、付き合うとか……恐れ多くてむりですッ……」
あまりにも拒絶を示され、だんだん腹が立ってくる。
「はぁ……」
立川さんから一度離れ、向かい合うように隣のイスにドカッと腰を下ろした。ついため息が漏れてしまい、そんな俺を不安そうに立川さんが見てくる。
「……俺のこと、芸能人か何かと勘違いしてる?」
「ッ……」
テキトーに言うと図星だったらしく、立川さんはわかりやすく俺から目をそらした。イスの肘置きに頬杖をつきながら、顔をしかめ視線をさまよわせる。
「別に良いけど。そんなに拒否されると傷つくなぁ」
わざと責めるように視線をやれば、立川さんはビクッと息を詰めた。
「す、すみません……」
眉尻を下げてグッと唇を噛む姿が、まるで怯える子犬を連想させる。
「ところで、さっきから気になってるんだけど」
言いながら、視線を下に移動させ、先程から視界に入っているモノを見つめた。
「……ソレ。勃ってない?」
「ぅぇッ……!?」
バッと立川さんが足を閉じる。自分でも恐る恐るズボンの前を確認して、立川さんはようやく気がついたのか顔を真っ赤に染めた。
「俺にキスされて感じた?」
フッと笑みを浮かべ、足を組んでその様子をじっと見つめる。
「すみませんすみませんッ……」
立川さんは自分の陰部を手で隠し、足をギュッと閉じたまま、小さく縮こまって謝罪を繰り返した。
「付き合うかどうかはさておき、試してみようか」
「え……?」
イスから立ち上がり、立川さんを真っ直ぐに見下ろす。
「──カラダの相性」
戸惑ったようにこちらを見上げたその瞳に、欲情を孕んだ自分の赤い瞳が写りこんだ。
─立川 直人─
「や、やめてくださッ…だめ、出ちゃッ、ン゛……」
え……?
なんで俺、“推し” にちんこ扱かれてんの……?
「ふふ、早いね」
デスクに手をつかされ、後ろから吉備さんの手が俺の性器をぐちゅぐちゅと擦る。そんな状況で我慢なんてできるはずもなく、身体を震わせながら、呆気なく熱を吐き出した。
デスクが汚れないようにしてくれたのか、吉備さんは手のひらで俺の精液を受け止め、それを自分のハンカチで拭い取る。
「やっ、ほんとにッ……ダメですって……」
就業時間を過ぎていると言っても、まだ社内に人は残っているはずだ。警備員さんだっていつ見回りに来てもおかしくない。
「んー?」
吉備さんに肩を掴まれ、向かい合うように身体を反転させられる。デスクに寄りかかると、ズボンを降ろされたお尻が机に当たってヒヤッとした。
震える手で吉備さんの胸を押したけど、退いてくれる気は少しもなさそうだった。生返事をしながら、自分のズボンのベルトを外している。
「き、吉備さんッ」
その手の動きを見つめながら、どんどん焦りが募っていく。
俺、何やってんだろッ……。
憧れて、好きになって、気づいたら同じ会社にまで就職してて、馬鹿みたいに一人で気持ちスネらせて、挙句それが本人にバレた。
気持ち悪いなんてもんじゃないだろ。
俺、本当にただのストーカーだし。
「だれか来たらッ……」
「大丈夫大丈夫」
吉備さんが取り出した自分の性器と、俺の性器を一緒に手で包んで擦り始める。
「やぅッ…ぁ、……だめッ」
吉備さんの肩を掴み、与えられる刺激にビクビクと身体を跳ね上げる。目の前の光景から目を逸らしたくなるほど、俺と吉備さんの性器が生々しく擦れ合っていた。
夢にまでみた本物の吉備さんのソレ。俺の妄想なんて遥かに及ばないほど、大きくて綺麗だ。
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