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第二話「推しの押しが強い」⑦
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やっぱり俺なんかのより、ずっと大きくて綺麗だ……俺のナカに……挿れてくれるのかな……。
近くの棚に手を伸ばし、吉備さんが小さな正方形のものを取り出す。
慣れた手つきで袋を開け、既に勃ち上がっているソコにクルクルと薄い膜をかぶせ始めた。それを黙ったままじっと見つめる。
恥ずかしさと期待が入り交じっていた。
「痛かったら言って」
吉備さんが足の間に座り直して、俺の片足を持ち上げる。その瞬間、一気に緊張して身体が強ばった。
「ぁ、ぅ……ッ」
震える唇ではまともに言葉なんて紡げなくて、情けなく眉尻を下げ、整った綺麗な顔を見上げる。視線の先で吉備さんが優しく微笑んで、安心させるように俺の足を撫でた。
その感触にも感じてしまって、小さく身震いする。
俺、本当に吉備さんに抱いてもらえるんだ。
興奮や喜びと一緒に、寂しさが込み上げる。
……これで最後。
出来ることなら、会社は辞めたくない。
でも、これ以上隣にいたら、吉備さんに迷惑がかかる。部署異動の届け出をして物理的に距離を置けば、周りの人たちは俺が吉備さんを好きでいることを許してくれるだろうか。
「……挿れて平気?」
「ぁ、ッ……」
後孔にチュッと性器の先端が触れる。その瞬間ぶわぁっと熱が広がって、シーツを固く握りしめた。
「ん?」
そんな俺に吉備さんが優しく微笑んで、首を傾げる。
俺の答えなんてわかってるはずなのに。
「ッ…ぅ、ぁ……」
後孔がヒクヒクと疼く。じっと見下ろされていて、恥ずかしくてたまらない。はしたなく足を広げて、吉備さんに犯されることを望んでいる。
与えられる快感を勝手に期待して、性器が張り詰めていく。
吉備さん、意地悪だッ……。
俺が答えるまで挿れる気はないらしく、暇を持て余したように持ち上げられた足の内側に唇が触れた。
「う゛ッ、ぁ……」
チリッとした痛みが走って、吸いつかれた肌に赤い跡が残る。
「やっぱりやめようか?」
煽るような目で見つめられ、心臓が壊れそうだった。シーツを握りしめる手に力を入れ、恥ずかしさに目を伏せながら、震える唇を恐る恐る開く。
「ッ、…ほ、欲しいです……き、きびさんの…挿れて、くださッ…ぃ」
言い終わると同時にじゅぷッと音がして、背中が一気にのけ反った。
「あ゛あッ…! ひぅッ、あ゛がッ…」
待ってましたと言わんばかりに、固いものが肉壁を押し広げて入ってくる。強引に、でも丁寧に。少しずつナカを満たされていく感覚が、気持ちよすぎて死にそうだ。
「んあ゛ッ、ぁ…あぅ…」
太いところが埋まって、うかがうようにしながら慎重に繋がりが深まっていく。挿れられただけで達しそうになるほど、ものすごい快感が身体を襲った。
「はぁッ……ごめん、やっぱり血が出た」
吉備さんが気持ちよさそうに息を吐きながら、俺の腰をさする。閉じていた傷が入れられた衝撃で開いたようだった。
「痛い……?」
吉備さんの言葉にフルフルと首を横に振る。そんな痛みより、与えられる快感の方がずっとずっと大きい。
「ぅ、ぁ゛あッ……ン゛ぁ…!」
腰をさすっていた手が、先走りをダラダラと溢れさせていた俺の性器を握る。そのまま上下にすき上げられ、強すぎる快感に目を見開いた。
「あ゛ぅッ、だめッ…同時はッ……」
反射的にその手を掴む。それでも、ぬちぬちと手は動き続けて、顔をぐしゃっと歪めながら駆け上がってくる快感に荒く息を吐いた。
「ぅンぁッ…あ、あ…」
「もう全部挿入るから」
痛みに意識を持っていかないようにしてくれているのか、吉備さんは手のひらで俺の性器を擦る。自分の出した先走りがヌルヌルと滑って、その手の動きを早めた。
「う゛ぅ〜、ぁ…ぅッ……だめ、イくッ…」
込み上げる射精感を必死に我慢しようと、吉備さんの手を掴む力を強める。ナカを犯す性器に前立腺をゴリッと抉られて、指先が震えた。
「〜〜〜ッ」
声にならない嬌声を上げ、身体をビンッと強ばらせながら、精を吐き出した。
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