アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
第三話「推しが好き過ぎてつらい」②
-
「なんで怒ってんの?」
外だというのにチュッと唇にキスをされ、顔が熱くなる。
「……別に。ほっといて良いよ」
勝手に嫉妬して勝手に怒って出てきた手前、素直になれなくてツンとして返す。我ながら可愛くない態度だった。
眉間にシワを寄せて、顔を隠すように下を向く。きびちゃんの手がのびてきて、そんな俺の髪をサラサラと撫でた。
「大人しく家に入るなら、イイコトしてあげるけど?」
さっきよりもワントーン低くなった声で言われ、心臓がドキッとする。恐る恐る目だけできびちゃんをうかがい見ると、口元には笑みを浮かべていたけど、目が笑っていなかった。
同棲を始めてはや一年。
一緒にいる時間が長くなるにつれ、きびちゃんの性格がだいぶわかってきた。外面はすごく良くて、誰にでも好かれるきびちゃんだけど、家に帰ってくるとその反動のように態度が悪くなる。
元々その傾向はあったけど、ここ最近は特に俺に“意地悪”ばかりする。どんなきびちゃんだってもちろん大好きだ。大好きだけど、素を出すようになったきびちゃんのプレイは、ちょっと過激で困る。
「………ッ」
整った顔が無表情にこちらを見下ろす。有無を言わさぬ赤い瞳に、無意識に生唾を呑み込んだ。
「あ゛ッぅ、も、やらッ…!」
何度もナカに出されたせいで、お腹の中が苦しい。やめてほしいのに、裸で壁に手をつかされたまま、後ろから突き上げられて逃げられなかった。
パンッパンッと肌がぶつかる音が部屋に響いて、そのたびに身体がガクガクと震える。
「や゛ッぅ、あ、だめっだめッ…」
ぎゅんっとナカが痙攣して、一際強い波が来た。意識が飛びそうになるほどの快感に、立っていられなくなって倒れるように壁にもたれかかる。
そのままズルズルと崩れ落ちそうになったけど、腰を掴むきびちゃんの手がそれを許してくれない。じゅぷじゅぷと卑猥な水音が自分の秘部から聞こえてきて、何度も抜き差しされるモノが熱くて堪らなかった。
「はぁ、気持ちいいッ……」
腰を容赦なく打ち付けながら、後ろから艶っぽい声が聞こえる。きびちゃんの手が後ろからのびてきて、胸の突起をキツくつまんだ。ズキッとした痛みと一緒に、ゾクゾクと背筋を快感が走る。
「い゛ッ、あぅッ…」
指の腹でグリグリと潰され、爪を立ててつねられる。痛いはずなのに、何度もきびちゃんに快感を教え込まれた身体は、麻痺したみたいに気持ちよくてビクビク震えた。
ナカで固いそれがドクドクと脈打ち、きびちゃんの限界が近いのがわかる。既に何度も精を出され、パンパンに膨らんだお腹が苦しかった。気持ちイイのと苦しいのと痛いので、勝手にボロボロと涙が出てくる。
「やだッ、やだもう出さないでッ…!」
腰の動きが早くなって、目の前がチカチカと光った。
「中やだッ…ナカはッ、ぁぐッ──」
ゴリッと肉壁を抉られて、堪らず後ろを締め付ける。その瞬間、身体の奥に新しい熱を吐き出されたのがわかった。同時に自分のモノからも色の薄くなった白濁がとぶ。
「ッ…ぁ、……ぅ゛…」
壁にぐったりと寄りかかり、涙とよだれでぐちゃぐちゃになった顔で荒い呼吸を繰り返す。お腹の中で精液がたぷたぷと揺れて、苦しさに身体が震えた。
「ふぅ……」
後ろできびちゃんが疲れたように息を吐いたけど、未だにソコから性器を抜いてはくれない。
「さっき何考えてたの?」
「ッ……?」
これ以上されたらどうしようと頭の片隅で不安に思っていると、不意に耳元へ口を寄せたきびちゃんに囁かれた。
驚いて肩を跳ねあげると同時に後ろを締めてしまい、ゾクッと腰が痺れる。
「外にいる時。泣きそうな顔してた」
俺はこんなにぐちゃぐちゃなのに、きびちゃんは服も脱がずにズボンの前をくつろげているだけ。余裕たっぷりに意地悪く笑っているきびちゃんから、隠すように顔を背けた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 30