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第三話「推しが好き過ぎてつらい」③
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「そ、そんな顔してないッ……」
拒絶するようにギュッと目を瞑ると、突然後ろから伸びてきた指に乱暴に頬を掴まれる。
「俺に嘘つくの?」
「ちがッ……」
ミシッと下顎の骨が音を立てた。指が頬に食い込んで、痛みにまた涙がボロボロと落ちる。
「あ゛、うッ……」
掴む手に力を入れられ、勝手に口が開いてしまう。
「なおちゃん?」
怒ったように名前を呼ばれ、お腹の中がジクジクと痺れた。
「ぁ…ぅあ……ひがうッ…うそ、ふいへあいッ」
あごを後ろに引かれ、壁についていた胸元が壁から離れていく。腰は繋がったまま、上半身が後ろに反るように掴み寄せられた。
「嘘、吐いてないの?」
「んッ…ぁ……」
首筋に跡をつけられ、ゾクゾクが止まらない。背中にきびちゃんの体温を感じながら何も言えずにいると、少しだけ顔を掴む手が緩んだ。
「き、きびちゃんにッ…ふ、フラれるのかなって……か、考えてた…だけッ……」
自分で言ってて涙が出てくる。顔を掴むきびちゃんの手に自分の手を重ね、繋がったままの下腹部が怖くて足がガクガクと震えた。
「フラれたいの?」
「ち、がッ…違う! フラれるのやだッ……」
男のくせにべそべそと泣いて、必死に首を横に振る。そんな俺をきびちゃんは鼻で笑うと、顔を掴んでいた手をパッと離した。
「んぁッ…! あぅ、だめッ」
震える足の片方を持ち上げられ、向かい合うように反転させられる。背中を壁につけて、折れそうになる膝に慌ててきびちゃんの肩を掴んだ。
ナカに挿入ったままのモノが擦れて、身体がビクビクと跳ねる。
「じゃあ、こうしようか。今から10秒、イくの我慢出来たらご褒美あげる。出来なかったら別れる」
「え……」
今なんて……? 別れる……?
泣きすぎて真っ赤になった目を大きく見開いた。
「そ、そん…なのやだッ…」
きびちゃんの肩を掴んでいる手に、縋るように力を入れる。何度もイかされた身体は、既にこれ以上ないほど敏感で、こうして立っているのもやっとだった。
「やだぁ、やだよ……」
俺を見るきびちゃんは楽しそうに笑っていて、その顔を見つめ返しながら涙が溢れる。ふるふると何度も首を横に振ったけど、きびちゃんは考えを変えてくれそうになかった。
「俺が10数えるまで、イかないでね」
きびちゃんの口元が綺麗な弧を描き、目がスッと細められる。抗う間も無く、片足をグッと持ち上げられた。
繋がってるところが全部丸見えになって、立っている方の足がガクガクと揺れだす。反対の手で腰を掴まれ、近づいてきた身体に完全に逃げ場がなくなってしまった。
「行くよ」
「ひッ、だめッ……」
パンッと肌がぶつかり合う。強烈な快感が一気に襲ってきて、すぐに膝が折れた。壁にぴったりと背中をつけ、なんとか身体を支えながら、激しく腰を打ち付けられる。
「10」
「あ゛ッ、んんッ」
ゴリゴリと容赦なく前立腺を抉られ、必死にきびちゃんの肩にしがみついた。
むりッ、むりむりむりッ……!!
目の前がチカチカして、知らないうちに口端からよだれが垂れる。
「9」
本気で俺をイかせる気らしく、腰の動きはどんどん早まっていく。逃げることも出来ず、身体はあっという間に快感に呑み込まれてしまった。
「ッ、あぁッ…やっ」
「8」
ゴプッゴプッとお腹の中の精液がかき混ぜられる音が響く。呼吸もままならないほどの快感に、何度も射精したはずのソコがピンッと張り詰めた。
「んん゛、うあッ…」
「7」
わざとカウントはゆっくりと数えられ、それよりもずっと早い速度で律動が続く。
「はっ、あぅッ…はぁッ」
「6」
ぐるぐると渦巻く熱に既にイキそうだった。でも、イきたくない。
絶対に。
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