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キスの直前まで精密な計算。そのあとはフィーリング。キスだけで終わるわけないじゃん。終わらせるわけにはいかない。
人生で一番気持ちよかった相手が僕であれ。一生悔やめばいい。忘れられなくて、何度も何度も苦しめばいい。消したくて消せない記憶。ふとしたときに鮮明によみがえって、息も出来ないぐらい縛られろ。遠い将来、結婚式とかで思い出せばいいよ。生まれた自分の子供の頬にキスするときも。思い知ればいいんじゃない?
その頃僕はゆうくんのそばにいない。ゆうくんがどんなに思っても、連絡する手段もないままだし、風の噂も届かないとこに僕はいるんだろうね。…………そんな未来、僕は要らないけど。
ゆうくんはすぐに気持ちよくなっちゃって、僕が服を脱がすのに文句を言わない。される気満々かよ。やだな。抵抗されてもしんどいから、楽ではあるけど、なんていうのかな、…………その程度の人間にならないでほしい。僕を失望させないでよ。簡単な遊びだっら、初めからやんなきゃよかったって思うから。
可愛いことに、ゆうくんは必死で声を我慢してる。さすが硬派。顔も見せてくれない…………………けどね、ゆうくん。ゆうくんが僕の部屋に来るときは、僕はいろんなとこに隠しカメラしかけてるんだよ。まとめ買いしたほうが安かったんだよね。スマホで最初から最後まで、このドッキリ企画は録音してるし。
あとで観るのが楽しみだなあ。
いっぱい我慢してくれてたけど、ゆうくんは犯されてようやく声を洩らした。全然可愛くない声だから可愛い。女には出せない、低くて荒っぽい声。殺したい。内臓から潰して、ぐちゃぐちゃにして壊したい。男の切羽詰まった声って、なんでこんなに興奮するんだろ。たまに喉を引っ掻いては裏返る。可哀想で可哀想で、惨めで無様で面白い。みっともないよ、ゆうくん。
じんわりと、黒い幸せ。
本当はこんなことしたくないゆうくんが、僕に好き勝手されてて、抵抗も出来ないでいる。僕は陳腐で卑猥な言葉を使ってみる。普段こんなの、しらけるから言わないんだけど、うるせえやめろって怒るゆうくんが可愛くて可愛くて仕方ない。もっと嫌がってよ。もっと惨めになって。そしたらもっともっと、気持ちいいことしてあげるから。
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