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「カカオトークとか出会い系とか入ってたら破壊してあげようと思ってたのに。てかゆうくんインスタやんないの」
「女がやるもんだろ、それ。つーか破壊すんな」
「いまどき皆やってるって。……ゲームもやんないし、エロ系もないし。どうしてんの? 普段」
「ほっとけ」
「健全過ぎて気持ち悪い」
「うっせ殺すぞ。あったらあったで怒んだろ、お前は」
「怒るー」
「ばかー」
言い合いをして、飯をかっ食らう。ほんと、飯作んのは天才的なのに、なんでこいつ、こんな性格なんだろう。
「だって普段何で抜いてんのか気になるじゃん」
「…………飯時にそんな話すんのやめて?」
「ごめん」
素直かよ。でもあとでちゃんと教えてねとか言われる。怖い。
「………………教えてもいいけど、もう一個白状しろや」
「えー。なに? ネギ多かったのバレた? ごめん今日使わないとそろそろ駄目になるからさ」
「んなこと聞いてねーけど。いつも美味いよ」
「えへへー」
「そこじゃねんだわ。千景さん」
「はい」
「……………いつも美味いし、いつもありがてぇんだけどさ、タイミング完璧過ぎじゃね? 俺が学校からまっすぐ帰ってきても遊んで帰ってきても、いつも出来立てだよな?」
「えーそんなことないよ。たまに待たせるじゃん」
「………………いや、おかしいだろ。たまにって。ごく稀にだろ。おかしいだろ。俺約束してねえもん。なんで帰ってくるタイミングわかんだよ。GPSでも仕込んでる?」
「えへへー」
冗談のつもりだったのに、千景が笑うから俺はゾッとする。え? いやいや、ちょっと待て。冗談だろ?
「え?」
「え? あ、ゆうくん七味かける?」
「かける。え? 冗談だよな?」
「今度何食べたい?」
「麻婆豆腐」
中華かあ。あんま作ったことないなあ。考え込む千景をよそに、俺は身体を探る。いつ仕込まれててもおかしくねえ。てか、怖ぇよ。普通にやっぱり、こいつはおかしい。
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