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風見は?
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「風見は将来の夢とかないの?」
「えっ‥‥‥」
斎藤はすごいなぁ‥‥と感心してると自分のことをいきなり聞かれて言葉に詰まる
なりたいもの、、、将来つきたい職業、、、
高2ともなればいくら俺でもそれなりに考えたりするけど
ピンとくるものは何もなくて行きたい大学もないのが現状だった
どっちかっていうと高2でもう自分の将来つきたい職業を見つけてる斎藤の方が俺からしたら珍しくて。
「俺は‥‥‥‥うーん‥‥まだない、かな。正直自分のやりたいこととか分かんないや」
「‥そっか、でもやりたいことなんてそう簡単には見つからないよなあ。俺はたまたま目指すきっかけがあったけど
あれがなかったら教師になりたいって思わなかったと思うし」
「きっかけ‥‥?」
斎藤が教師を目指すようになったきっかけは中学の時の
担任の先生だった
まあ言ってしまえば良くある話で、クラスメイト一人一人のことをちゃんと考えてくれてたことや、担当教科の教え方が上手かったこと、イベント事を同じレベルで全力で楽しんでくれたこと、などあらゆることに真剣にクラスメイトと向き合っていた姿に憧れたらしい
そういえば、たまにカフェに来て、教科書を広げて
明らかにもうすぐテスト!って感じの中学生に
斎藤は教えてあげたりしてたなあ
俺はその姿を思い出して
「お前ならいい教師になれるよ」
心からそう言った
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