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梅酒
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「・・・ハル、さん、・・・だめだ、僕は。」
暫くキスしていて、ルカが体をそっと離した。
「ん?」
「・・したい。」
エッチしたいとか、そういうことなんだろう。ルカの目は、少し潤んでいる。
「・・・いいよ。・・・しよう。」
「ごめんね。なんか、もっと、上品な雰囲気だったのに。」
恥ずかしがってもじもじしているルカを見ていると、俺もグッとときてしまった。
「・・・お風呂、入ろう。その前に。」
「・・・一緒に入っていい?」
「・・・狭くね?」
結局、一緒に入った。
と言っても、なんだか一方的に裸にされ、前と同じように浣腸されて、トイレに行っている間にルカはシャワーを済ませていた。
そうして、ルカは俺が体を洗うところを、湯船の中からじっと見るのだった。
「ハルさん、イイ体してるよね、昔から。」
「・・・スケベ。」
落ち着かない。
明るいところで裸をまじまじと見られて、くすぐったいような、ちょっとぞくっとするような感じがする。
「ね、僕が流してあげる。」と、ルカがざばっと湯船から上がる。
その時見えたルカのあそこは、完全に立ち上がっていた。
「ま、待て、って!ルカ、さき上がってろよ、お前のぼせてるから!」
手首を掴んでくるルカを押し戻し、脱衣所に向かせる。ルカの肌は火照って、白い地の色にピンクが乗っていた。
「・・・待ってるからね、早く来てね。」
と言う声を残して、ルカが寝室に戻る気配がした。
ルカは性欲が強いようだった。中学の時、きっとそれも自分を持て余す原因になっていたのだろう。
・・・今日はどこまで進むのだろう。
「・・・受け止めきれるかな・・」
さっき見てしまったものを思い出し、俺は少し不安になる。
風呂から上がると、リビング兼寝室の照明がうっすらと点いていた。
ルカはキッチンにいた。
「ハル、なんか飲む?」と聞いてくる。
「水飲みたい。」と答えると、コップに水を入れて持ってきてくれた。
いやに冷静なルカを見ていると、なんだか緊張する。
「・・・服着てないんだ・・・」と、ルカはいいながら俺の腕にツーッと指先で触れた。
「・・・どうせ脱ぐんだろ。・・・ルカも脱げよ。」俺はバスタオル一枚で上がってきてしまったが、ルカはちゃんと寝巻きに着替えている。
一方的に見られているのが恥ずかしかった。
「いいよ。」ルカが服をゆっくりと脱ぎ始めた。
上半身が裸になり、しっかりした肩から、なだらかに引き締まるウエスト、そして腰骨までのラインが露わになる。
「ハル、下になって。」
と、ルカが言う。
俺はルカの真横に寝て、ルカが起き上がると仰向けになった。
ルカは、起き上がってこちらに向くと、俺の足首を持って、足を割り開いてきた。
「・・・恥ずかしい。」この前もこの格好にされたけれど、相変わらず慣れない。
「・・・我慢して。」
ルカからは、俺の普通人に見せないところが丸見えなんだろう。そこに、何か塗ってきた。
「なに、これ、」
「ローション。これ、塗っといたほうが痛くないよ。」
ルカは、俺の穴の入り口にチューブらしきものを差込み、中にもローションをぶちまける。
「つめたっ、」
「今から指でほぐしてあげるから、段々あたたまるよ。」
この前は、ローションなんてしなかった。恥ずかしい。死ぬほど恥ずかしい。
目をつぶって、何も考えないようにするけれど、いやでもルカの指が入ってくる感触が伝わってくる。
ルカの細い指が、ぐちゃぐちゃと俺の中を、音を立ててかき回している。
「はぁっ、はぁっ、・・・」
自分の呼吸が荒い。なんだ、この前と大分違う。違和感や圧迫感の中に、ぞわっとするような快感が滲む。
目を開けてルカの体を見ていると、その興奮は増してきた。
「・・・きもちいい?」
ルカも、ちょっと息を荒げているようだ。
欲望の対象にされているという屈辱感や恥ずかしささえ、快感に変わる。
好きな人ができるって、痛いことや恥ずかしいこともその人にされると嬉しいということなのかも知れなかった。
「・・・きもちいい。」
「指、増やすよ。」
ルカが言い、二本目が入ってくる。水音が激しくなる。
三本目の指を入れられた時、体の奥がジンと熱くなった。
「っ、奥、が、・・・変な、感じ・・・」
思わずルカの手首を掴む。でも、ルカはやめてくれなかった。
「どの辺?」と聞きながら、中をまさぐってくるルカ。
「あ”っ!・・・そこ、ぉ」
そこ、と言った辺りを、更に激しくいじり回してくる。
「ここ?」
「ふ、あ。・・・そこ・・、あ”っ、!ひ、・・ぅ、う、あ”あ”あ”!ダメっ、、」
自分の喉から、すごい声が出る。一度も出したことのない声だった。
ほんとにルカといると俺は、ルカのいろんな面を見せられるし、俺自身の知らなかった自分もあばかれてしまう。
指がゆっくりと抜かれた。内臓がめくれるような感覚が、怖いけれど甘い。
「・・・ハル、見て。」
とかすれた声でルカに言われ、ルカの方を見る。
ルカは、俺の目の前に股間を持ってきた。
屹立したアレが、俺の目をとらえて離さない。
「・・・あ、」
これから抱かれるんだ。これで体の中、思いっきり突かれる。
指だけであんなにやばかったのに、こんなすごいので。おんなにされる・・・
「今から、ハルの気持ちいところ、やっちゃうからね。」
ルカの声がねっとりと耳に残る。
「うん。」
「やめてっていっても、やめてあげられないかもしれない。」
「痛かったらやめて。」
「それはやめるけど、気持ちいいならやめない。」
ぞくぞくぞく、と、想像で頭がしびれそうになる。自分が変わってしまうのが、怖かった。
でも、ルカに染めて欲しいと思う。ルカの色で、俺を染めて欲しい。
「・・・うん。」
数十秒後、俺は、やめなくていいと言ったことを後悔することになる。
「る、か、ぁあ”ッ・・・!!きもちぃ、がらッ、やべで・・・」
「・・僕も気持ちいいよ、・・・フフ、泣き顔、っ、可愛いね?、ハルっ、」
自分の体、どうなってるんだ今。気持ちよすぎて怖い。
体が宙に浮いてる感じがする。ずっと射精してるみたいで、わけがわからない。
激しすぎて尿とかもらしてないだろうか、俺。こんなの一週回って辛い。
「あ”、あ”。ッ、・・・こ、われる、」
ルカにしがみつく。うげ、恥ずかしいな俺、と、どこかで冷静な俺はそう思っている。
「大丈夫、大丈夫、っ、」
本当に大丈夫なんだろうか。さっきから、ルカのがいいところに当たるたびにバチバチ頭の中で何かはじけるような感覚がするんだが。
「るかぁああ、 ・・・」
思わずルカの首筋に噛み付くと、声を出さずに済んだ。じわっとルカの皮膚の下で、血が出ている感触がする。
「ッ、・・・いいよ、声、聞きたい、けど、っ、」
一緒にイこうね、とルカは言って、ぐいっと俺の下半身を持ち上げた。
腹から下の部分を、尻が真上に来るように曲げられて、俺は苦しむ。
ルカは、その姿勢の俺を更に責め立てる。
お互いの息遣いと、水っぽい音だけが聞こえる。
ルカは、ハッ、ハッ、っと短く息をしながら腰を動かしていた。
俺は自分の腹を見ていた。何回射精したのか、自分の精液でべとべとになっている。
ルカは、バチュッ、バチュッ、と音を立てて俺を犯している。
音にあわせて俺のへそより少し下までが、ルカが入ってきた分膨らんでは、またへこむ。
見ていたら、背筋のゾクゾク感がまた激しくなってきた。
「う”、う”ーッ、」
俺はルカの首筋を噛んだまま、うなる。涙が出てきた。でも、嫌ではない、怖いけど。
ルカはラストスパートを掛けてきているのか、より激しくなってきていた。
「はる、ッ、はる、・・・」
手を恋人つなぎに握ってくるから、俺も握り返す。
名前を呼んでもらえると嬉しくて、脳みそが更にイカレてしまいそうになる。
「るかあ”あ”あっ、」
腹の中に熱いものが流れ込んできた。俺は、あんなに辛かったのに変な幸福感に満たされる。
ルカがそっと俺の中から出て、たたまれていた俺の下半身を元に戻した。そして、ぐったりと俺の上に倒れこんで来た。
・・・終わった。・・・
尻の中の違和感を感じつつ、俺もぐったりして動けなかった。
ルカが汗だくの体を俺に押し付けてくる。
俺もその肩を抱いて、自分が噛んでいたところをなんとなく確認する。
ルカの首筋からは、血が出ていた。
手足を絡めあったまま、このまま死んでもいいぐらいに幸福だと思った。
暫くして、俺たちは正気に返った。
「やりすぎちゃったね。・・・ゴメン。」
腰痛で動けない俺に、ルカはペットボトルのお茶を持ってきてくれながら言う。
「・・・マジで反省してくれ。・・・でも俺も、ルカの首と背中、血だらけにしちゃった。」
ルカの背中は、俺が爪を立てたせいで血が出ていた。
「・・・痛かったです。・・・でも、気持ちよかった。」
「・・・俺も。・・・」
「・・・そういえば、ゴムつけるの忘れてた。」
ルカが俺の下半身を確認するように見る。
「ハル、掻きだすよ、お腹壊して欲しくないから。」
「自分でやるからいい。」
俺は痛い腰を起こして、トイレへと向かった。
ルカは平気でこういうことをしようとするけれど、俺にとってはすごく恥ずかしい。
トイレで恐る恐る自分の指を入れて掻き出していると、昨夜のことが蘇る。
幸福感と気恥ずかしさで、俺は溜め息をついた。
部屋に戻ると、ルカが窓の外を眺めていた。
「さっき、噛まれてびっくりした。ハルにもそういうところがあるんだね。」
ルカの白い肌は、赤い傷跡がよく映えた。
「・・・俺のものって言う、しるし。」
ルカの首筋をそっと撫で、傷をなぞる。
「じゃあ僕も。」
と言ってルカは、俺の左手を掴み、薬指を自分の口に入れた。
「あ・・・」
薬指がルカの温かい口腔で包まれたと思うと。がり、と、根元に痛みが走る。
見ると傷跡が輪になって、薬指の周りを巡っていた。
「婚約指輪だよ。」と、ルカは言った。
「・・・なんでかな、すごく痛いのに、嬉しい。」
「そのうち本物の指輪、買おうね。おそろいのやつ。」
ルカが俺の手を握ってくる。
「俺の印税で買ってやるよ。・・・俺、頑張るから。」
握り返すと、温かくて柔らかい感触がした。
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