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戸惑う感情⑦
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触れるだけのキスを何度か重ね、田中さんの舌が僕の舌を絡め取る。
スルリと浴衣の紐が外され、田中さんの手が僕の肌に触れる。
ゆっくりと唇が離れ
「怖くないですか?」
と、囁くように言われて、僕は田中さんの首に手を回したまま頷く。
「蒼介さん、私の顔を見て下さい」
初めて名前を呼ばれて、僕は田中さんの顔を見上げる。
優しい瞳が僕を見つめて
「あなたを抱いているのは、私です」
そう囁かれて、唇にキスを落とされる。
そして瞼、頬にキスをすると
「愛しています、蒼介」
と言うと、唇に優しくキスをした。
僕は田中さんの言葉に答えるように、重ねた唇に自分から舌を差し込む。
田中さんの舌が僕の舌を絡め取ると、前歯で僕の舌を甘噛みする。
その間、田中さんの手は僕の背中から腰を撫でて、腰を抱き寄せた。
お互いの昂りが重なり、唇が離れると同時に恥ずかしさで俯く。
田中さんはそんな僕の髪の毛を撫で、頭にキスを落とす。
田中さんの背中にしがみつくと、顎を軽く掴まれてキスを落とし、そのままキスが下へと降りて行く。着けられた跡を上書きするように、田中さんの唇が僕の身体に新しい跡を残して行く。
「ん…んっ…」
唇を噛んで声を堪えていると、田中さんの指が僕の唇に触れて、優しく唇をなぞる。
「声、聞かせて下さい」
そう耳元で囁かれ、首を横に振る。
「蒼介、声……聞きたい」
甘く囁かれて、唇にキスをされる。
「声出さないなら、キスしかしませんよ」
そう言われて、僕は顔を両手で覆い
「恥ずかしいんです」
って訴えた。
すると田中さんは僕の手を掴んで、指にキスをしながら
「それでも…聞かせて…」
そう囁いた。
「これは、恋人同士のセックスなんですよ。二人で気持ち良くならなくちゃ駄目です」
田中さんの言葉に、首まで真っ赤になる。
「不慣れでも良いんです。あなたの初めてを、俺に全て下さい」
そう言われて、僕は心臓がバクバク言って壊れそうだった。
「し…心臓が持ちません」
そう呟いた僕に、田中さんがキスしていた僕の手を田中さんの胸に当てて
「俺も一緒ですよ」
って、呟いた。
手から伝わる田中さんの心臓も、ドクドクと早い鼓動を打っている。
「一緒なの?」
「はい、一緒です。初めて好きな人と触れ合う時は、誰だってドキドキします」
優しく微笑んでそう言うと、田中さんが額にキスをする。
「田中さんって、キス魔だったんですね」
小さく笑うと
「みたいですね。俺も、初めて知りました」
そう言って、ふわりと笑みを浮かべて僕の首筋に唇を這わす。
そっと田中さんの頭を抱き締めると、サラサラと硬い髪の毛だった。
唇が僕の胸まで降りて、「ちゅ」っと音を立てて吸われる。
「あっ…」
思わず漏れた声に驚いて、両手で口を塞ぐ。
すると田中さんは小さく笑って
「こら、声を抑えない!」
そう言うと、僕の両手を一纏めにして頭の上で固定されてしまう。
触れられる度に甘い声が漏れて、自分からこんな声が出る事にびっくりした。
田中さんの唇が下へと下がり、腰に枕を差し込まれた。
いよいよ本番なのか…と、怖いけど覚悟を決めた瞬間、僕の下半身がヌルリと舐められた。
驚いて見ると、田中さんが勃起してる僕を口に咥えている姿が目に飛び込んで来た。
「ちょ……、田中さん、汚い!」
上半身を起こして止めようとすると、先端を強く吸われて身体の力が抜ける。
「あ…っ、あぁ…。ダ…メぇ…っ」
首を横に振って、与えられる刺激になす術は無かった。
ジュブジュブと聞こえる水音と、与えられる刺激に身体がガクガクと震え出す。
「ダメ、ダメ、ダメぇ……っ!」
田中さんの頭を掴み、僕は身体を硬直させた後、ビクビクと身体を震わせて欲望の塊を吐き出した。
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