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寮に戻ると食堂に直行するのかと思いきや、颯人はタオルを持ちだした。
「風呂いこーぜ」
「……早くね?」
「あとで入ると混むじゃん。今なら空いてそうだし、行こうぜ。」
こっちの気も知らずに、颯人のペースだ。
しばらく迷ったけれども、颯人についていった。
颯人が部活をしている日は部屋にあるシャワーで済ませていたし、大浴場利用はもとい颯人と風呂に入るのも初めてだ。
今までも何回か颯人に誘われたことがあったけれども、風呂だけはなるべく避けてきていたんだよな。と、思い返す。
大浴場の扉をあけると、颯人は大喜びする。
「やったぜ!見事に誰もいねー!」
「皆、腹減ってんだな。」
「バーガー食べてきて、なおさらよかったぜ。」
勢いよく着替え、風呂へと向かう颯人をみて、ぎょっとなる。
こいつ、何も隠さないのかよ…。
生まれたまんまの姿の颯人をぼんやりみながら、自分との違いを感じた。
男だけだとこんなもんなのか?
部活にも入ってないし、集団行動に慣れてない俺にはよくわからない。
「あ、何隠してんだよ!ずりー!お前の小さいんだろ!そうだろ!そうじゃなきゃとってみろよ!」
タオルを巻いている俺に腹立てて挑発してくるあいつは、まだまだ子供だ。
ついでに隠されてない部分も、よく見えないけれどもそんな気がする。
そもそもよくこんな進学校に入れたな…。
颯人は、同級生の中でも群を抜いて落ち着きがない。
最初見た時から想像できないくらい、うるさいし、自己中だ。
…だから、モテないのか。
身体を洗いながら、1人納得して、笑ってしまった。
モテないからこそ、ちょうどいいじゃん。
「何笑ってんだよ!早く来いよ!暇じゃん、俺!」
さっさと湯舟に浸かりながら、体を洗っている俺を大声で呼ぶ。
どんだけ一人が嫌いなんだか。
颯人じゃなかったら、ただのウザい奴だ。
「はぁーーーーっ…風呂サイコー…」
湯舟に浸かった颯人は、脱力している。
もう少しで顔まで沈みそうなので、颯人の腕を持ち上げて引き上げる。
「……沈みそうだったわ。」
ははっと笑う颯人を、俺は直視できない。
これは……
思っていた以上にくるな…。
身体が熱くなることを感じる。
颯人の髪が濡れているせいか艶っぽいうえ、かなり軽くてそのまま抱きしめたくなる。
身長はそこそこあるとはいえ、俺と違ってまだ成長期が終わりきってない身体の線をなぞりたい…。
もはや性的凶器である颯人をそばに感じながら、とっとと湯に浸かる。
「くぅーーーーー。風呂いいわーーーーーーー…」
颯人は改めて風呂で温まっていて、一人の世界にいる。
人を早く来るように催促しておいて、なんなんだか。
こいつ、ほんとクソガキだよな。中学生だってもっと大人じゃん。
呆れたこともあり、つい颯人を見てしまうと、何も言わずに俺は、先に風呂からでた。
「はっ?!もう上がるのかよ?!全然風呂入ってねーじゃん?!」
ピシャンと風呂のドアを閉めて、とっとと着替える準備をする。
それよりも数式を頭に描き、この興奮を鎮めるしかなかった。
颯人の胸を間近で見て、俺は普通にはしていられなくなった。
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