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食堂で唐揚げ定食をがっつり食べたあとは、部屋に戻って颯人と一緒に勉強する。
ベッドは片側の壁に離れて一台ずつ置かれているけれども、勉強机は二人で一台とくっついているので、問題が共有しやすかったりする。
「この証明のやり方がちっともわかんねー」
颯人はわからないところはすぐに俺に聞いてくる。
「これは、この数式を使うんだよ。で、こうしていくと…」
「…こうなるのかっ!」
予想外だったが颯人は軽く教えてやるだけで、すぐできるようになる。
「こっちの問題はこうか。すげー、俺」
「…なるほど、それそーやんのか」
「首席もたいしたことねーなぁ!」
時には、こちらが驚く程の発想力や応用力もある。
こんな風に素直に吸収できたからこそ、今ここにいるんだろな。
颯人を教えた先生は、相当颯人を可愛がっただろう。
隣で珍しく集中して黙っている颯人の顔を見る。
まつげが長くて、本当に綺麗な顔している。
油断していると触りそうになるから、しっかりしなければいけない。
それにしても…男にこのような感情を抱くようになるとは思ってもみなかった。
それなりに女子から言い寄られたけれども、ここまで心動かされたことは今まで一度もない。
気が付いたら別れてることになっていたし、ちっとも惜しいと思わなかった。
でも、颯人とは話せば話すほど、もっと欲がでてくる。
前は一時の気の迷いかと思ったけれども、今はもう颯人を欲する自分を認めることにした。
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