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「そろそろ寝る準備するかー。」
颯人が思いきり身体を伸ばして、眠そうにしている。
時計を見ると、もうじき消灯時間だしちょうどいいだろう。
テキストを閉じて、明日必要な教科書をまとめる。
「一誠、今日風呂でさ…」
ベッドの上でストレッチをしている颯人が、声をかけてくる。
「勃ってただろ。」
内容的に嫌な予感はしていたが、ここまで露骨に言ってくるとは思わず激しく照れる。
「言うな!!バカ!」
「はははっ。焦ってるの珍しいな。タオルで隠しててもすげーでけーのわかったもん。」
楽しそうにからかってくる颯人に腹が立つ。
…誰のせいだと思ってるんだよ。
「風呂でもどこでもそんなになるんだったら、告ってきた子と付き合っちゃえばよかったのに。いくらでもやり放題じゃん。」
最もらしいことを言ってくる颯人だが、今は余計なお世話だ。
「といっても、ここに女連れ込むなよ!ビックリするから!」
俺が何かを言う前に、すぐに切り返してくることが颯人らしい。
「最近連れ込んだ奴いて、長いこと掃除させられてたじゃん。そんな恥さらしなことできるかよ。」
「えー。彼女できたら、一度はやってみてーけどな!」
こいつ、俺には連れ込むなとかいっておいて、なんなんだか。
「やめとけ、颯人はわかりやすいから絶対見つかる。最悪寮から出ていくことになるぞ。」
最もらしいことを俺も言ってみたけれども、そんなことされたら俺はどうなるかわからない。
「それはマジで勘弁。実家からだと通学に2時間以上かかる…。地獄だろ…」
颯人はガチで青ざめていた。そりゃそうだ。
部活に加えて、宿題もたっぷりある学校だ。通学なんかに時間取られていたら、毎日相当きつい。
「なんだよ、この学校!俺らの性欲取っ払う気かよ!不健全だ!二人一部屋じゃオナニーだってできねーよ!」
内容はさて置き、喜んだり、怒ったりと颯人の表情は万華鏡のようにコロコロ変わっていく。
だから、ずっと見ていたくなるー
眠さもあって、颯人が何か言っていたけれども、頭に入ってこなかった。
本当にあの顔、俺のドタイプなんだよな。
もし俺が手を伸ばして、颯人に触れたら、あの顔がどうなるか見てみたい。
今までに見たことがない顔になるのだろうか…。
「おいっ!!」
颯人に叫ばれて、ハっとなる。
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