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気持ちを確認できたせいか、颯人を想う気持ちが止まらなくなった気がする。
二人きりだから、常にくっついていたいし、キスもしたいし、早くやりたいとさえ思う。
テレビを見ながらウザーといってくる颯人もひっつくのだけは許してくれた。
腹が減ってきたので、母親のレシピを見ながら、ステーキ肉、ロブスターを焼き上げて、シーザーサラダを用意して食べる。
俺も颯人もフライパンの油がはねることにびびって一苦労だったけれども、食べる時はやたら張り切っていた。
「なんだよこのご馳走っ!ちょーうまーいっ!もっと焼いて食おうぜ!」
喜んでくれるのはいいけれども、俺に告られた時以上に嬉しそうにしていたので、だいぶ複雑だった。
あっという間に太陽が沈み夜となる。
え?早くね?こんなのあっという間に3日経つじゃん。
時間の進み具合に焦ったけれども、今この瞬間を100%楽しむことにした。
「これやろーぜ」
持ってきていた花火セットを手に取り、颯人を連れて外の庭へと誘う。
東京では見られない綺麗な星空が広がる中、火消し用のバケツに水を入れ、周囲に何もない真っ平なところに蝋燭をセットする。
「花火とかやべーーー!!!久しぶりすぎるっ!ナイス一誠っ!」
アホみたいに飛び回り、全力ではしゃぐ颯人は小学生にも見えてきた。
最初は一本ずつやっていたけれども、俺も颯人も二本、三本とだんだん手持ちが増えていき、無駄に振り回していた。
ロケット花火も数発ぶっ放し、一通りやり終えたならば最後に線香花火だ。
「花火やるの久しぶりだなー」
線香花火の特質上、ようやく落ち着いてゆっくり花火を眺めることができる。
「俺も。小学生以来だな」
「それにしては、花火慣れしてんじゃん。バケツの存在とかスッカリ忘れてたぜ」
「昔はここでよく花火をしてたからな…」
夏に家族そろってよくここでバーベキューや花火をしていたことを思い出す。
線香花火を持っていたせいか、センチメンタルな気分に陥ってきた…
そうだ…そういえば、俺ここで…
「あー、一誠の落ちたー。俺の勝ちー。」
まだパチパチと残ってる線香花火を手に持ち得意げだ。
しゃがんだままの状態でキスをした瞬間、颯人の持っていた線香花火もポトリと落ちた。
「……早くやろ。もう我慢できねー。」
颯人の額に頭をつけると、顔がより近くで見える。
「……ん」
恥ずかしそうにしていた颯人だけれども、その目線は俺に向けられていた。
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